「ウブロ」の新作は、機械式時計の未来を拓く!?
今年もウブロは、スタートから全力投球を忘れません。1月29日~2月1日にアメリカ・マイアミで開催された「LVMH WATCH WEEK 2024」でお披露目された新作は、素材と表現、さらにメカニズムでも、ウブロらしさを炸裂させました。
メカニズムと素材で、時代をリードするウブロの新作
ド派手な外観に、迷わされることなかれ。ウブロのケースとムーブメントの自社製率は、スイスでも屈指の高さを誇っているのだから。素材専門のラボも持ち、日々、新素材の開発に勤しんでいます。ウブロが放つ独創性は、優れた設計・開発力の賜物なのですね。 そんなメゾンの真骨頂が、今年の新作第一弾に発揮されました。MP(マニュファクチュールピース)コレクションからは構造・表示方法・巻き上げ方式のすべてが革新的な新ムーブメントが登場。外観も極めてアバンギャルドで、一目では腕時計とは気付けないほど。 また、ビッグ・バンとクラシック・フュージョンは、鮮烈なカラーリングのサファイアやセラミックで、色の魔術を仕掛けました。
すべてが革新的な機械式時計の新境地
革新的な機構と大胆な外観を世に送り出してきたMPコレクションの最新作には、ご覧のようにダイヤルも針も存在しません。上下に並んだ2つの黒いローターに描かれた数字で、時・分を読み取る仕掛けです。 その下にはシリンダー式パワーリザーブ計が備わり、ケースの下部には垂直から35度傾斜させたトゥールビヨンが、秒をカウントしています。香箱からテンプに至るムーブメントの輪列を同軸(コーアクシャル)で構築したことで、まったく新しい時刻表示が実現しました。 さらに両サイドの空間では、それぞれホワイトゴールド製のウエイトが上下に動き、香箱を巻き上げています。構造・表示方法・巻き上げ機構のすべてを革新し、機械式時計の新境地を開いた意欲作です。
両サイドに配された自動巻きウエイトは2本のバー上をスライドする仕組みで、一方にはショックアブソーバーが備わっています。スライドする動きで香箱を巻き上げます。 ケース下部は、前面から強くカーブさせた一連のサファイアクリスタルで覆い、35度に傾けたトゥールビヨンの姿を開放。キャリッジの外周には秒インデックスが備わっています。