【バレー】ニコラ・グルビッチ連載④ポーランド代表監督として臨むパリオリンピックへの意気込みと日本への賛辞「彼らはメダルを獲れる」
日本を攻略するためには「最高のバレーボールをしなければ」
パリオリンピックのバレーボール競技は7月26日に開幕する。男子ポーランド代表は金メダル候補として花の都に立つ。それは日本も同じだ。キャプテンの石川祐希を先頭にメダル獲得を目標に掲げ、スポーツの祭典に臨む。 そこでの対戦だってありえるだろう。その日本に対して、最後にグルビッチ監督の評価を聞いてみる。 「近年、彼らはとてもレベルアップしました。素晴らしいバレーボールをしますよね。フィジカル面はそれほどでもありませんが、とてもテクニカルで、なおかつ素晴らしいセッターやサイドアタッカーがいる。非常に高い組織力を持ったチームといえるでしょう。 何もさせてくれないし、エラーも被ブロックも少ない。彼らとの試合はほんとうにタフなもので、こちらとしても忍耐力が必要です。日本に勝利するためには、その瞬間にできる最高のバレーボールをしなければなりません」 この夏、日本はメダルを争うライバルになりえるだろうか? 「もちろん、そうですね。彼らはメダルを獲りにきますし、確実にトップチームの仲間入りを果たしています。メダルを獲る可能性は多いにあるでしょうし、それは驚くことではありません」 そう語ったグルビッチ監督は、このような言葉でインタビューを締めた。 「私たちの対戦相手にならないことを願っていますよ」 【完】 (取材・文/坂口功将)
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