さすがプロ!デイ拒否は想定内 60代男性が受け入れたケアマネの提案<実録マンガの舞台裏>
現役ケアマネジャーによる人気漫画
介護職13年の現役ケアマネジャーへもが、周囲で起こるドタバタな日常をマンガにした『へもでもできるもん』。ついにラスボス(彼女の父)である江羅総太さん(67歳)に対面したへも。病気で介護サービスが必要になったため、“ケアマネとして”の訪問ではあるものの、やはり心臓はバクバク。パワハラ気質と聞いていた総太さんに「負けるもんか!!」と、ビビリながらも気合いを入れて挑んだのでした。この時の様子を、作者のへもに聞きました。 【マンガ】本編を読む こわいよ…それでもケアマネへもが、彼女の父に正体隠して職務を完遂
【介護の現場では――】
ドキドキしながらもケアマネとして奮闘するへも。デイサービスの説明をしたところ「そんなところにはいかない!」と総太さんは一蹴! さっきまでの「負けるか!!」の気合いはどこへやら。「ですよねぇ~」と一気に負けモードになってしまいます。しかしそれでもへもは、プロのケアマネ。何とか運動の重要性と設備設置の提案をするのでした。怯えつつも、きちんと仕事をこなせたようではありますが……?
――お父さんの第一印象はどうでしたか
彼女から聞いていたよりも紳士に見えて「あれ?」と思いました。しかし、思ったほど威圧的ではないけれど、やはりところどころ「オレは偉いんだぞ!」というオーラは感じました。
――デイサービスについては、実際もこれくらいの拒絶だったのでしょうか
お父さんは、「まだそういうところに行く気はない」という反応でした。デイサービスは介護に関するサービスがいろいろ揃っていて、まるで「介護のデパート」みたいなものなんです。教科書どおりの流れとして「運動や入浴をするための選択肢」として説明したので、断られることは想定していました。
――総太さんは60代という設定ですが、その若さだと、自分がデイサービスを利用するというイメージがまだないように思います
そのくらいの年齢だと、あまり行きたがる人はいませんね。でも60代~70代前半でも脳梗塞で筋力が低下している人など、若い利用者もたまにいます。 『へもでもできるもん』は、「なかまぁる」(朝日新聞社)のウェブサイトで連載中。