なぜ大坂なおみはバイン氏とのコンビを解消したのか。海外メディアは理由探しに躍起?!
先の全豪オープンで初優勝した世界ランキング1位の大坂なおみ(21、日清食品)が専属コーチだったサーシャ・バイン氏(34)とのコーチ契約を解消したことをSNSにて発表。海外メディアは驚きをもって伝え、なぜ別離したかの理由探しに躍起になった。 ニューヨーク・タイムズ紙は「驚きの発表は、大坂がバイン氏に見守られ、2つ目のメジャータイトルとなる全豪オープンに勝ってからわずか16日後に起きた。だが、別離の理由は明らかにされていない。バイン氏にコメントを求めたが、そのメッセージに対する返答はなく、大坂の代理人である、スチュアート・ドギド氏は、コメントを拒否した」と、正式な解消理由が両サイドからアナウンスされていない不可解な状況を明らかにした。 大坂の「サーシャとは今後は共に仕事はしない。彼の仕事には感謝をしているし、今後の成功を祈っている」というツイートに対してバイン氏も「ありがとうナオミ。僕も本当に君の幸運を祈っている。僕を仲間に加えてくれてありがとう」と反応するなど、両者は円満解消をアピールしていたが、正式な別離理由は発表されていない。 その上で「大坂のバイン氏とのコンビ解消は、成功が、決して選手とコーチの関係を長期化させることを保証せず、(契約先が)メリーゴーラウンドのように移り変わっているコーチ業の現実を示す最新の一例となった」と、頻繁に専属コーチの交代が行われるテニス界の現状を説明。 昨年の全仏オープンの覇者であるシモナ・ハレプと、ウィンブルドン覇者のアンゲリク・ケルバーが共に大坂と同じく優勝後にコーチとの関係を解消している例を紹介した。 「これにより4大大会の最近4大会を制した現チャンピオンがいずれも、もはやタイトル獲得に貢献を果たしたコーチと一緒にいないということになる」 また記事は「全豪オープン決勝後に試合前にバイン氏からもらったアドバイスについて問われると、大坂は笑って(バイン氏と)話していないことを明かしていた」と、すでに全豪オープンの時点で両者の間に亀裂が入っていたことを示唆。 大坂が「正直に言って、ここでの試合の前には特に話すようなことはしていません。彼は私に1つのことを伝えて、そして、それに対して私は『OK』という感じ。それだけでした」とコメントしていたことを、その象徴として再録していた。 記事は大坂が「バイン氏の後任コーチを指名しないまま」来週ドバイで行われるWTAの大会に第一シード選手として出場することを記して、まとめられている。