なぜ大坂なおみはバイン氏とのコンビを解消したのか。海外メディアは理由探しに躍起?!
英国のガーディアン紙は「大坂とバイン氏の別離、時間と彼女の無常さの合図」との見出しを取り「たった1年ほどで2つのグランドスラムを共に勝ち取った後の2人の別離は多くの人々を驚かせたが、もし世界1位(の大坂)が(コンビを解消することで)新しい戦略と日程を望んだのであれば、それは彼女をライバル選手よりもさらに強くするかもしれない」と、今回のコンビ解消を評価した。 同紙も別離理由をこう推測した。 「彼らは月曜日にツイッターで関係解消を発表し、それ以来、声明を発信していない。日本メディアは、先月の全豪オープンの終わりに向けて徐々に離れていったと推測している。彼女がバイン氏のいくつかの考えに賛同できず1人で練習することもあったことを指摘している。だが、わずか21歳にして2つ目のグランドスラムタイトルを2連勝で勝ち取った時には問題となっていなかった」 「もうひとつの別離理由の推測としては、魅力的な日本の天才(の大坂)が2つ目のグランドスラムタイトルを勝ち取り、たった1年でランキングを72位も上げたことで、テニス界の輝く新しい顔となり、早々に有名となった弊害に悩まされているのかもしれない」とも続けた。つまり一気に立場が変わったことにより、コンビ解消を薦める“外野の声”があったのでは?との推測だ。 記事は、これまでの2人の関係を紹介しながら「今、大坂は少なくともしばらくの間は、頂点に一人で立ち、彼女のやり方で進めていくことになる」と今後について記した。 オーストラリアのニュースサイトnews.com.auは「予想もしなかった大坂の発表がテニス界に衝撃を与えた」との見出しを取った記事の中で、テニス関係者や評論家の声を集めて、コンビ解消に至った理由を分析、推測した。 米国女子テニスの伝説的選手だったリンゼイ・ダベンポート氏は、「ショッキングだった。彼女は、ちょうど2つグランドスラムを勝ったところだった。(バイン氏とは)2017年12月から一緒に仕事を始め、大坂にとって進歩がもたらされていた。特に大坂の戦績に寄与してきただけにとても驚きだ」と、バイン氏との別離に衝撃を受けたことを明らかにした。 また英国のテニス評論家でポッドキャストプレゼンターのデビッド・ロー氏は「衝撃の関係解消はテニスだけが理由ではない」と主張している。 ロー氏はツイッターにて「彼らは1年間をともにし、彼女はグランドスラムを2連勝し、インディアンウェルズに勝ち世界1位にもなった。(コンビ解消は)テニスによる(ことだけの)決断ということは意味していない」と発言。コンビ解消の裏に何か特別な理由があることを匂わせている。 大坂は背中の痛みを理由に当初出場を予定していたカタール・オープンを回避。次戦は17日から始まるドバイ選手権になる予定で専属コーチ不在のまま世界ランキング1位として初の大会に挑むことになる。