今の取り組み継続を 専門家会議が会見(全文1)治療薬・診断キット登場まで頑張ろう
国民には本当に心から感謝
尾身:ここは、実は緊急事態、ここが東京都なんかはがーっと上がって、これがオーバーシュートになっちゃいけないっていうんで、ここで緊急事態宣言を出した。この辺ですね。で、これが、がーっと上がって、だんだんと今下がって、今はどの辺かというと、なかなかどこだって決められませんけど、下がったんだけど、今回はわれわれが期待した、本当に下がって、本当にこれ、国民の皆さんが本当に行動変容して、これは本来ならここまでいっちゃったわけですよね、ヨーロッパに、オーバーシュート。それを国民の多くの人が、大変厳しい、不自由な生活、仕事に耐えてくれて、ここまで、オーバーシュートを避けて下方のほうに、終息のほうに向かうことができたんですね。これは本当に皆さんにわれわれが感謝する、専門家が感謝するっていうのもおかしいんですけど、われわれは本当にそれは心から感謝しております。 そういう中で、今は、本当はここら辺までいきたかったわけですね。この辺まで、どういうことかというと、この横の線もちょっと説明しますと、この横の、こっちの緑のこの線は、医療供給体制のキャパシティーですね。これをもう少し上げてほしい。それからここの線はクラスター対策。今もクラスター対策はもちろんやっていますけども、皆さんご承知のようにもう感染者がだんだんと増えてくると、クラスター対策をやっている人たちの疲弊度が極めて強いんで、なんとかわれわれは避けたいという思いでやってきたわけですよね。
小さな波の到来は当然あり得る
この辺はある程度下げればまたクラスター対策がそれほど無理なく効率的なクラスター対策ができるレベルです。従って、今はこの辺ですね。はっきりはもう分かりませんけれども、この辺りにいるのを、もうしばらくみんなで協力して、ここのレベルまである程度くると、そうするとここで言っている新しい生活様式というような、今までとはちょっと違う新しい生活様式というのをみんなで工夫して実行ができればいいなというのがこの絵です。 その中で先ほども申し上げましたように実際には1回下がればそのままで終わりということは、残念ながら今回のコロナ感染症ではそうあってほしいですけど、実はそう簡単じゃないウイルスであるということは、もう皆さんご承知だと思いますけど、もう一度小さな波が来るということは当然あり得る。先ほど申しましたけども、これとはまったく同じではない、北海道なんかはその例に当たると思いますけど、そういうことが仮に起きたら、今までのようなたくさん、高い山にいく前に、こうなったらすぐにもう一度、これで下に抑えるという努力をする必要があるということを、こう書いている。またこういうふうに下げる。 そういうことでわれわれは先ほども言いましたけど、早期の診断、それから治療薬。今、治験も、そろそろ来月から、もう少ししたら出ますよね。治験の結果が出る。それから診断キットなんかももうすぐどれだけ効果があるかっていうのをだんだん分かってくると思うので、そういう新しい、まだ確定的なことはもちろん分かりませんけど、そういう希望が出てくる可能性があるので、みんなで頑張りましょうということだと思います。これでだいたい、これが今日のメインのスライドだと思います。さて次のスライドにいってください。 【書き起こし】今の取り組み継続を 専門家会議が会見 全文2に続く