１０月２２日、ロシアのレシェトニコフ経済相は、通貨ルーブルのボラティリティーは高いが政府の想定通りだと述べた。写真はルーブル紙幣。ロシアのモスクワで昨年１０月撮影（２０２４　ロイター／Maxim Shemetov）

[モスクワ ２２日 ロイター] - ロシアのレシェトニコフ経済相は、通貨ルーブルのボラティリティーは高いが政府の想定通りだと述べた。インタファクス通信が伝えた。 ルーブルの公式為替レートはウクライナ軍がロシアのクルスク地方に侵攻した８月６日以降、対米ドルで１３％下落した。１０月１５日に１ドル＝１００ルーブルに迫ったが、１０月２５日の中銀による利上げ期待などに支えられある程度回復した。 レシェトニコフ氏は、為替レートに関する公式のコメントとしては珍しく、ドルやユーロの取引を停止した欧米の制裁がルーブル相場のボラティリティーを高めた要因だと非難した。 「われわれは為替メカニズムがないためボラティリティーが著しく上昇し、その結果、それを安定させる金融機関もないことを理解している」と述べた。 その上で「基本的に状況は想定通りに進展している」とし、最近の複数国との国境を越えた支払い問題にもかかわらず、対外貿易の流れや輸出収入は依然として好調だと強調した。