【アメリカ】全長6.2mで「7人乗り」! トヨタの斬新「めちゃ長いミニバン」に反響殺到! 「どこに置くんだ」「駐車場オーバーしそう」 超豪華「ソファシート」に冷蔵庫&ゲーム機も搭載の「シエナ」が凄かった
カッコイイけど「どこに置くの」… 未だ注目の「シエナ」
「SEMAショー」は、米国ラスベガスで開催される世界最大のカスタムカーショーです。米国内外の多くの自動車メーカー・カスタムパーツブランドが出展し、渾身のカスタムカーが披露されることから、毎年注目を集めます。2024年は11月6日~9日の4日間の日程で開催されました。 過去のSEMAショーでは、トヨタの北米法人がミニバン「シエナ」を非常に長く延長した「高級リムジン仕様」を展示。今でもSNSなどで、さまざまなコメントが投稿されています。 【画像】超カッコイイ! これが6.2mの「斬新ミニバン」です!(35枚)
シエナはスライドドア付き3列シートフルサイズミニバンで、1997年に初登場しました。 先代の「プレビア(日本名:エスティマ)」の系譜を受け継ぐモデルとして、北米を中心に海外で展開されています。 初代を除くすべてのモデルで、「アルファード」「ヴェルファイア」よりも大きいボディを持ち、全長は5mを超え、全幅も2mに迫るフルサイズミニバンとして販売されています。 4代目となる現行型は2020年5月に登場し、米国では2021年にフルサイズミニバンセグメントでトップの販売台数を記録しました。 2010年のSEMAショーでは、このシエナのうち先代の3代目にあたる「XLE」グレードをベースにしたカスタムカーが姿を現しました。 その名は「シエナ スワッガーワゴンシュプリーム」。ボディを延長し、リムジン化を果たしています。 ボディは3代目シエナの全長5085mm×全幅1986mm×全高1750mmから、全長を4フィート(1219mm)も延長。全長6.2m以上と、非常に迫力のある体躯。しかし単に車体を伸ばしただけでなく、非常に凝ったつくりとなっていました。 テーマはシエナの米国登場時にテレビで放映され、多くの反響があったCM「スワッガー ワゴン」(意訳:自慢のワゴン)の世界観です。 家族を優先して自己表現を犠牲にするのではなく、自分らしいスタイリングを作りつつも家族も満足できる機能的なクルマを目指したといいます。 エクステリアは北米らしい鮮やかなブルーメタリックのボディに、KMC製20インチホイールとフロント245/45R20・リア255/40R20サイズの扁平タイヤ、リアスポイラーを装着。スライドドア部のドアハンドルは撤去し、スムージング加工されています。 サスペンションは車高を自在に調整できるエアサスを採用したことで、最低地上高は2.5インチから6.5インチ(約64mmから165mm)の間で調整できるようになっています。 これにより、イベントでの展示では車高を落としてスタイリッシュに、走行時は障害物を乗り越えられる最適な高さを確保するというような調整が可能です。 そして、インテリアも「シュプリーム」という車名やエクステリアのカスタムに見劣りしない豪華なものとなりました。 ルーフには8フィート(約2438mm)の特製アクリルルーフを装着。インテリア全体が自然光で満たされ、車内を暖かい雰囲気に演出しています。 乗車定員は7名と変化はありませんが、ボディを延長した分、後席は極めて広い空間となっています。 2列目と3列目はソファのような回転式独立キャプテンシートを装備し、そのうちひとつは多機能マッサージ機能を備えた「スパシート」を採用。 また、ブラジリアン チェリーウッドで仕上げられた豪華な仕立てのキャビネットやガラス張り冷蔵庫も完備しています。 高級なシートと合わせ、リムジン以上の贅沢なくつろぎスペースを展開。 さらに、23インチのHP製コンピューターおよび「Xbox 360」ゲームシステムを装備し、10台のスピーカー、2台のサブウーファー、4台の1700Wアンプを組み合わせるJBLサウンドシステムを構成します。 くつろぐだけでなく、子どもたちも車内で存分に楽しめる、まさに「自慢のワゴン」に仕上げられました。 さすがにカスタムカーであり、市販化は無理だったようですが、トヨタ公式による渾身のカスタム車として一躍話題になりました。 SNSなどでは現在もなお、さまざまな反響が寄せられています。 特に、「伸ばしてもやっぱりシエナはかっこいいな」「良くも悪くもアメリカらしいクルマ」「アメリカだとかっこよく見えそう」といったコメントが投稿され、アメリカのカスタム文化に興味を示す人も少なくないようです。 また、「アメリカの道や駐車場ならいいのかも」「駐車場の区画オーバーしそう」「どこに置くんだ…」と、その大きさに驚くコメントが多く見られ、全長6m超えの堂々たるスタイリングに実用性を疑う人もいます。
くるまのニュース編集部