野手は明大・宗山（写真）、投手は関大・金丸がトップ評価

24日に開催される今年の「プロ野球ドラフト会議　supported　by　リポビタンD」は、投打の目玉に1位指名が集中することになりそうだ。 【表でみる】2024年ドラフト、高校・大学・社会人の主な指名候補　目玉は「大学生ビッグ4」 本番が2日後に迫った22日の段階でも、1位指名を公言したのは広島だけ。野手でナンバーワンの呼び声高い、地元広陵高出身の明大・宗山塁内野手の獲得を目指す。投手では関大の左腕・金丸夢斗の評価が突出しており、各球団スカウトの予想を集約すると「宗山は5球団、金丸は4球団が1位で指名する」との声が多かった。 左打ちの宗山は東京六大学リーグ戦で史上8位タイの通算116安打を放ち、早大時代の鳥谷敬（元阪神）の115安打を超えた。「一番いい評価をしてもらいたい。この日のためにやってきたと言っても過言ではない。大事な日になる」と、運命のドラフトを待ちわびている。 ヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスク（50）は明大の後輩を数年に一人の逸材とみており、「打てるショートはなかなか出てこないが、打撃のコンタクト能力が高く、守備のレベルはかなり高い。よく『獲ったら10年はショートに困らない』という意見の通り。打撃はプロの投手に慣れれば、それなりの成績を残すと思う」と話す。 金丸は3月の欧州代表戦で侍ジャパンに招集され、先発で2回4奪三振。橿渕スカウトは「球が速く制球力、変化球も抜群。オーストラリアを簡単に抑えたのを見ても即戦力に近い」と投手では最も高い評価だ。 多くの球団が「5、6人の選手の力が抜けている」と分析し、同じく侍ジャパンに選ばれた青学大の西川史礁外野手、愛知工大の中村優斗投手も1位で指名されるとみられる。　（塚沢健太郎）