創建年代は不詳!? 古代の信仰跡が残る、織田信長も祈願した手力雄神社にてランパンプスが合格祈願!
小林:蛇出るぞ、蛇出るぞ! 浅野:夏場はマムシが出ますよ。 寺内:本当に出るんだ!? 小林:実際に人のお墓なんだよね。そう考えると怖いね。 寺内:しかも、真っ暗だからね。でも、こういう経験はなかなかできないよ。 小林:すみません、お邪魔しました。 浅野:あちらの、しめ縄が張ってあるお岩が、先ほどお話した「真幣岩」になります。
寺内:なんとか信仰とか、おっしゃっていましたよね? 浅野:磐座信仰です。古代の信仰を遡ると、美濃国は盆地なので、振り返ったら全部山々になりまして、山に対する信仰が強い地域だったんです。このあたりの人たちは、山から流れる川の水によって田畑が潤わされ、命を運んでくるということで、命の根源が山にあると考えました。 小林:アニミズム的な考え方ですね。 浅野:こちらが本殿になります。
寺内:龍がこっち向いている! 浅野:風雪でほとんど剥落していますが、近くで見ると、元々は色が付いていたのが、かろうじてわかります。当時、色の着いた社殿というものは、社格の高い神社にしか許されておらず、当社は郷社格ですので、白木での社殿に色の着いた龍が巻きついているのは非常に珍しくて、インパクトがあっただろうと思います。昔は横の廊下がなかったので、拝殿からちょっと覗くと、ちらっと龍が見えたので、お参りされた昔の方々は度肝を抜かれたと思いますよ。 寺内:当時から異彩を放っていたわけですね。色のイメージはこちらの、のぼりの感じですか?
浅野:そうですね。 小林:ここからもう一度色を入れるっていうのも、あれですもんね。 浅野:彫刻師の方にお直ししていただいた際に、色も塗り直せるのかと、聞いてみたんですが、「もったいない! この350年、風雪耐えた姿は他では表現できないです」とおっしゃられましたね。 寺内:確かに! 小林:俺だったら、馬鹿だから塗っちゃうな(笑)。 寺内:お前はスプレーで塗っちゃうよ(笑)。 小林:龍は柱に後からつけているんですか? 浅野:近くで見ていただくと、継ぎ目が見えるので、寄木造りで、プラモデルのようにパーツをガチンガチンとつけているのがわかります。それで、これだけの動きを表現していますので、飛騨の匠の職人集団の技は見事だと思います。