有馬芸妓とお座敷遊び 「有馬温泉」には遊びもグルメも温泉も楽しみいっぱい【兵動大樹の今昔さんぽ】
1枚の写真から街を再発見!兵動大樹の今昔さんぽ。 寒い季節は「温泉が最高」という方も多いのでは。兵動さん、有馬温泉にやって来ました。関西はもちろん、全国からお客さんが来る人気の温泉地です。 ■【動画】【今昔さんぽ】有馬芸妓とお座敷遊び「有馬温泉」には遊びもグルメも温泉も楽しみいっぱい
さて今回探っていく写真は、1955年(昭和30年)頃に神戸市・有馬町で撮影された「芸者さん」の行列が写った1枚です。 1400年の歴史を持つと伝えられている有馬温泉。鉄分を含んだ赤茶色の「金泉」と、炭酸を含んだ無色透明の「銀泉」が湧き出し、古くから天皇や将軍たちも魅了し、特に豊臣秀吉にこよなく愛されたと伝えられています。 酒まんじゅうをいただきながら聞き込みをすると、「いま芸妓カフェとかもやっている」という情報が。兵動さん、過去に別番組で「芸妓カフェ」へ行ったことを思い出し、記憶をたどりながら歩いていきます。
「芸妓カフェ 一糸(いと)」に入ると、「ごぶさたしています。お元気ですか」と芸妓の一菜(いちな)さんと一晴(いちはる)さんに迎えられました。3年ほど前に兵動さん自身が芸妓になる経験をさせてもらったのでした。 土日の午前11時から午後3時まで「芸妓カフェ」の通常営業があります。平日にも「有馬芸妓文化公演会」として月に複数回、有馬芸妓伝統の唄や踊りを多くの方に身近に感じていただこうと、こちらは無料で公演会が開催されています。 一菜さん、一晴さんによると、有馬の芸妓は鎌倉時代から「湯女(ゆな)」という名前で存在し、明治の中ごろから「有馬芸妓」と呼ばれるようになったそうです。 有馬芸妓は現在約15人いて、若い人が増えているということです。全盛期の昭和40年代には150人ほどいて、時代の流れとともに宴会も減り、有馬芸妓の出番は減ってきました。
さて写真の場所はどこなのか、有馬芸妓歴56年の大先輩、一七四(ひなよ)さんに尋ねると…。 【一七四さん】「私の子供の頃です。有馬の温泉祭りという祭りがあって、芸妓さんが練り歩いているんです。そして何カ所かで踊るんです。『入初式(いりぞめしき)』とかは昔からありますけど、これ(有馬温泉祭り)は今はないですね」 有馬温泉祭りの写真であることは分かりましたが、場所はどこなのでしょう。 【一七四さん】「『有馬銀座』って言うんですよね。ねね橋からバス乗り場に向かって行ったあたり。メインのところ。あそこだと思います」
【兵動大樹さん】「有馬芸妓さん、多いときには150人いて、鎌倉時代から続いてきた。そして令和のいまでも皆さんやられている。有馬、冬の良い時期ですから、ぜひ楽しんでいただきたいと思います」 (関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」 2024年12月27日 金曜日放送)