【速報 ジロ・デ・イタリア2024】グランツール初出場のオラフ・コーイがGT初区間優勝/第9ステージ
ポイント賞 1 ジョナサン・ミラン(イタリア/リドル・トレック)174 Pts 2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)116 Pts 3 オラフ・コーイ(オランダ/ヴィスマ・リースアバイク)115 Pts
山岳賞 1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)104 Pts 2 ダニエル・マルティネス(コロンビア/ボーラ・ハンスグローエ)52 Pts 3 シモン・ゲシュケ(ドイツ/コフィディス)36 Pts
ヤングライダー賞 1 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)in 33h 03' 06'' 2 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 21'' 3 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 28''
チーム総合順位 1 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)in 99h 16' 18'' 2 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 01' 20'' 3 アスタナカザクスタン(カザフスタン)+ 09' 23''
リタイア 185 アレクサンダー・クリーガー(ドイツ/チューダープロサイクリングチーム) 31 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン/アスタナカザクスタン)
5月14日(火) 第10ステージ ポンペイ > クザーノ・ムトリ 142 km(丘陵 ★★★☆☆/獲得標高 2800 m) 今大会3回目の山頂フィニッシュは独走逃げ切りか? 美しきナポリ近郊で、ゆっくりと静養したジロ一行に、これ以上のんびりしている時間などない。短いステージは、地形を目まぐるしく変化させ、道の終わりには今大会3回目の山頂フィニッシュが待ち構える。 ヴェスヴィオ火山の麓、紀元前に火砕流で地中に埋もれたポンペイ考古学公園からスタートすると、まずは平地をひたすら進む。かといって休息日の延長とは行くまい。乱れたリズムを大急ぎで調整しなければならないし、マリア・チクラミーノ候補たちが、52km地点の中間ポイント目掛けて爆走する可能性も大いにある。 続いて南アペニン山脈の厄介なアップダウンコースへ。2級山岳カンポザウロ(6.1km・7.8%・最大14%)は、ヘアピンカーブ満載の長いダウンヒルにも警戒が必要だ。その後またしても5%弱の無等級の上り(ただしインテルジロ用ポイントが仕掛けられている)やら、小さなアップダウンやらを忙しくこなす。 最後は長い山道へ。フィニッシュ手前17.9km、クザーノ・ムトリの町から、いよいよ最終1級山岳ボッカ・デッラ・セルヴァへと挑みかかる。平均勾配はほんの5.6%に過ぎないが、途中に2度の短い下りを挟むため、序盤と終盤の実質的な勾配は7~8%台が延々と続く。しかも山頂手前は樹木がほとんどなく、谷底から常に強い風が吹き上げているという。 2016年大会6日目と2021年大会8日目でも、ジロはボッカ・デッラ・セルヴァを通過しているが、この山のてっぺんでフィニッシュを争うのは大会史上初めて。しかも2021年は反対側からの登坂だった。ちなみに両ステージは、いずれも独走逃げ切り勝利で幕を閉じている。
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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