【速報 ジロ・デ・イタリア2024】グランツール初出場のオラフ・コーイがGT初区間優勝/第9ステージ
休息日前の丘陵ステージ、アヴェッツァーノからナポリまで214km、晴天に恵まれ新緑のが目にやさしい。オフィシャルスタートが切られると、ファーストアタックで飛び出したポルティ・コメタの2選手、ミルコ・マエストリとアンドレア・ピエトロボン。追走はマヌエーレ・トロッツィ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)1人だったがトロッツィは追いつけず集団に吸収され、集団は蓋をして逃げを容認した。 【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第9ステージ|Cycle*2024 スタートから下り基調だったため最初の1時間の平均時速は50.96km/hと超高速展開だったが、アルペシン・ドゥクーニンクが牽引するメイン集団は1分半程度のタイム差でコントロール。中間スプリントポイントはピエトロボン、インテルジロはマエストリ、4級山岳はピエトロボン。この上りでアルペシン・ドゥクーニンクが献身的に踏み続け、ライバルスプリンターをふるい落としにかかる。ファビオ・ヤコブセン(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)やティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)は集団から遅れ、スプリント参加権は遠のいてしまった。
第2中間スプリントポイントをピエトロボンが先頭通過した時、メイン集団は29秒まで差を詰めていた。無印峠の上り残り距離27.3kmでジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)がアタック、コニラ・コンチ(アルペシン・ドゥクーニンク)がチェックするも2人で抜け出すかたちとなり、先頭2人に追いつく。メイン集団からケヴィン・ヴェルマーク(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)とルイス・アスキー(グルパマ・FDJ)、さらにエウェン・コステュー(アルケア・B&Bホテルズ)が追いつき7人が15秒タイム差を広げた。 残り距離20.8km、アラフィリップとコステューがアタックで抜け出すことに成功、海岸線を通り街中を抜け無印峠に入るとアラフィリップはもう一度踏み込み、リドル・トレックが牽引する集団から離れていく。あと7.8kmというところで集団から単騎飛び出したジョナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアーズ)がアラフィリップをかわし独走へ、フラムルージュのUターンも単独でこなし、フィニッシュラインだけを目指す。背後ではリドル・トレックの隊列とマリア・ローザ着用タデイ・ポガチャルがフアン・モラノ(ともにUAEチームエミレーツ)牽引のスプリント体勢に入ったメイン集団。ナルバエスはラスト10mで横からジョナサン・ミラン(リドル・トレック)とオラフ・コーイ(ヴィスマ・リースアバイク)が猛スピードで追い抜いていった。コーイがガッツポーズ、グランツール初出場で初区間優勝をとげた。 「逃げを捉えられるか自信はなかったけどチームは懸命に頑張ってくれた、グランツール初勝利は本当に欲しかったのでうれしい」コーイ、ステージ勝利後インタビュー
【関連記事】
- 【ジロ・デ・イタリア2024 レースレポート:第8ステージ】カニバルか、ノーギフトか。ポガチャルが2日連続勝利で、8ステージを終えて3勝目。「きっと他の選手たちはうんざりしてるだろう。でも僕は自分のチームのために走っている」
- 【速報 ジロ・デ・イタリア2024】初出場ポガチャルが1週目で早くも区間3勝目/第8ステージ
- 【ジロ・デ・イタリア2024 レースレポート:第7ステージ】ポガチャルが登坂タイムトライアルで完勝、7日目にしてジロを完全制圧か。「ポジティブな意味で、今日の自分の走りには少し驚いている」
- 【速報 ジロ・デ・イタリア2024】上りだけで1分4秒稼いだポガチャルが区間2勝目/第7ステージ
- 【ジロ・デ・イタリア2024 レースレポート:第6ステージ】ペラヨ・サンチェスがストラーデ・ビアンケでの攻防を制しステージ初優勝。チャンスを掴んだ強い思い「最後に最強か最速の選手になろうと心がけた」