FA待たずメジャー志願も…ポスティング失敗の歴代選手(6)2年連続のMLB挑戦で…?
近年のプロ野球界では、傑出の数字を残した選手がポスティングシステムを行使し、MLB入りする例も多い。一方で、同システムでのメジャー挑戦を希望するも、叶わなかった選手が存在する。そこで今回は、ポスティング申請での移籍が出来なかった一流選手を紹介する。
大塚晶文
投打:右投右打 身長/体重:186cm/90kg 生年月日:1972年1月13日 経歴:横芝敬愛高 - 東海大 - 日本通運 ドラフト:1996年ドラフト2位 第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で初の胴上げ投手に輝いた大塚晶文も、ポスティングシステムでの入札がなかった選手だ。 横芝敬愛高校から東海大学に進学し、リーグ戦で最優秀投手にも輝いた大塚。その後は社会人野球の日本通運でプレーを続け、ドラフト2位で近鉄バファローズに入団した。 プロ2年目にクローザーとして起用され、35セーブを挙げて最優秀救援投手に輝くと、その後も安定した成績を残し、6年間で計120セーブを記録。同年オフにポスティングシステムを申請したが、入札する球団はなかった。 それでも、中日ドラゴンズに所属した2003年オフ、2度目となるポスティングシステムを行使してのメジャー挑戦が実現し、サンディエゴ・パドレスに入団。初年度からセットアッパーとして定着し、73試合登板で防御率1.75という圧巻の成績を収めた。 翌年にも防御率1点台と活躍し、チームの地区優勝に貢献。2006年からはテキサス・レンジャーズでプレーし、クローザーとして32セーブを挙げる大活躍を見せた。
ベースボールチャンネル編集部