「僕も神です」藤原竜也以上にこのセリフが似合う人はいない…物語後半の肝となるのは?『全領域異常解決室』第5話考察レビュー
藤原竜也主演のドラマ『全領域異常解決室』が現在放送中。身近な現代事件×最先端の科学捜査では解明できない“不可解な異常事件”を「全領域異常解決室」という捜査機関が解決する本格ミステリードラマだ。今回は、第5話のレビューをお届け。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】藤原竜也が神々しい…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『全領域異常解決室』劇中カット一覧
興玉(藤原竜也)の正体が明らかに…!
真実が、少しずつ明らかになっていく。 都内で相次ぐ爆破予告。ヒルコからマスコミに向けて犯行声明が出されるが、そのすぐ後に警察に爆発物の場所を伝える電話がかかってきていたため、未遂に終わっていた。 現場の映像を調べると全ての場所に豊玉妃花(福本莉子)の姿があったことから、彼女がヒルコである疑いがますます強くなるが…。 そんな中で、浮上した人物が薬剤師の生島美智(星野真里)。彼女は爆破があるとされた場所にいた。 逃げ遅れた子どもを助けようとして爆風に巻き込まれるが、本来、彼女が勤めている薬局は現場から5キロ離れた場所。爆破予告のニュースを見た直後に薬局を飛び出し、現場に直行したのだ。さらに、途中で公衆電話からどこかへ電話をかけていたのが明らかになる。 彼女には爆弾がどこにあるのか分かっており、爆破を阻止するために動いていた。どうしてそんなことをしたのか問われた美智は「私には千里眼の能力がある」と明かす。その能力で、爆弾の位置を把握し、いつも爆破を阻止していたのだ。 荒波(ユースケ・サンタマリア)らは信じがたい表情を浮かべるが…。
この世界にはたくさんの神が人間とともに暮らしている?
ここまでの物語の答え合わせが少しできた第5話。 実は千里眼の能力を持っていたのは美智ではなく、美智の娘の未琴(諸林めい)だった。そして、興玉(藤原竜也)は未琴は市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)という神だと話す。 そう、この物語で中心となるのはやはり「神」だった。 未琴の能力を目の当たりにした雨野(広瀬アリス)。これまでの不思議なできごとについても半信半疑だった雨野だったが、自分自身、常識では説明できない出来事に直面してきた。ずっと「オカルト」は否定してきたけれど、それも難しくなってきた。 そして、とうとう、興玉らが力を使っている場面を目の当たりにしてしまう。 神について見聞きしたものを自分たちの力によって消したのだ。不可思議な力を使うのは興玉だけではない。芹田(迫田孝也)も同じくだった。そして、豊玉もヒルコではなく、興玉たちの仲間だった。 興玉曰く、「この世界にはたくさんの神が人間とともに暮らしている」のだそう。笑ったり泣いたり怒ったり。時に失恋することだってある。 しかし、神は神。千里眼のように、 人知を超えた能力を持つ神もいる。そんな神が起こした不可思議な事件を丸く収めるのが全決の役目だと言うのだ。 全決が活躍していない、ということは、ハメを外してしまう神がいなかった、ということだろう。が、それがヒルコの登場によって状況が変わった…。