瑞希が渡辺未詩を熱闘の末に下し、1年3ヵ月ぶりにプリプリ王座奪還!「バケモノ未詩を倒せました。2025年スタートしたばかり。これからも愛と夢を届けます!」
「未詩が進 めまくった時計の針をクルクル進めるように頑張ります」
東京女子プロレスが1月4日、東京・後楽園ホールで「東京女子プロレス '25」を開催した。挑戦者の瑞希が王者・渡辺未詩を下し、プリンセス・オブ・プリンセス王座を1年3ヵ月ぶりに奪還した。 【動画】バックステージで倒れ込む瑞希 渡辺は昨年3・31両国国技館で山下実優を破り、王座初戴冠。その後、初期メンバーの中島翔子、辰巳リカ、「東京プリンセスカップ」覇者の水波綾ら、強豪選手の挑戦を退け5度の防衛に成功し、これがV6戦となった。瑞希は2023年10・9東京たま未来メッセで山下に敗れて王座から陥落して以来の同王座挑戦となった。 瑞希がドロップキック、プランチャで攻め込めば、渡辺はパワースラム、バックブリーカーで攻撃。渡辺はエプロンでのジャイアントスイングを狙うが、瑞希がロープをつかんで阻止。瑞希は場外でダウンしていた渡辺めがけてダイビング・フットスタンプを敢行。リングに戻ると、クロス・フェースロックで締め上げた。渡辺は雪崩式ティアドロップを見舞うと、ダブルハンマー連打、両腕を取ってジャイアントスイングのようにぶん回した。瑞希は後頭部にダイビング・フットスタンプ、エルボー連打で反撃。渡辺がティアドロップを狙うも、瑞希は丸め込む。渡辺はレーザービームを叩き込むも、2発目をかわした瑞希の渦飴がさく裂。これで流れを完全に変えた瑞希は胸元を駆け上がる形でのフットスタンプ、そしてキューティースペシャルを決めて3カウントを奪った。 ベルトを手にした瑞希は「苦しくて、未詩はバケモノだった。未詩がプリンセスみたいにキラキラ輝いてる姿を見て、応援してくれるみんなの声を聞いて、東京女子の仲間たちに背中を押されて。もう1度このベルトを巻きたいと思ったから、自分にプレッシャーをかけて。今の未詩を倒せなかったら、私はどうなるんだろうって不安になってたけど、プリンセス未詩を、バケモノ未詩を倒せました。2025年スタートしたばかり。これからも愛と夢を届けます!」と歓喜のマイク。 バックステージで瑞希は「本当に未詩のおかげで、みんなのおかげで、もう1度あきらめたくないって思ったし、強い気持ちで挑むことができました。あんまりしゃべると泣いちゃうから、私ももうお姉さんやからしっかりして。未詩が進めまくった時計の針を、磁場が狂ったときみたいに、クルクル進めるように頑張るので、これからも私たちが届けるものを受け取ってください」と話すと、疲労困ぱいでコメントブースの長イスに寝転がった。これで、1月11日、地元の神戸大会へは王者として凱旋することになったが、「前回チャンピオンだったとき、持って帰ったのに勝てなかった。それが悔しくて。次は地元で勝って、おばあちゃんに勝った姿を見せられるよう頑張ります」と凱旋試合での勝利を誓った。 かたや、ベルトを落とした渡辺は「負けました。(昨年1月にプリプリ王座への)挑戦が決まってから、1年くらい経ったんですけど、めちゃくちゃ成長できた。最初はベルト獲ったからにはチャンピオンとして頑張らなきゃとか、そういう焦りもあったけど。さっきまでチャンピオンとして防衛を重ねて自信をつけて、5回も防衛できました。もっと最強になりたい。瑞希さんが強くて、瑞希さんに勝てるように頑張るだけ。チャンピオンベルト、(失って)さびしい。まだまだ頑張ります」と大粒の涙を流した。 また、王者組=山下&伊藤麻希vs挑戦者組=マーシャ・スラモビッチ&ザラ・ザッカーのプリンセスタッグ選手権は、両軍めまぐるしい一進一退の攻防となったが、山下がザラにクラッシュ・ラビットヒートを決めてトドメを刺し、3度目の防衛に成功した。 なお、東京女子では2月15日に女子プロ界では史上初となる「新幹線女子プロレス」を開催することが決定した。「新幹線プロレス」は2023年9月18日にDDTが実施し、世界的に話題を振りまいた。今回は東京駅~新大阪駅間で、対戦カードは渡辺&瑞希&らく&アジャコングvs山下&伊藤&荒井優希&マックス・ジ・インペイラー に決まった。 【大会名】東京女子プロレス '25 【日時】2025年1月4日(土) 【会場】東京・後楽園ホール 【観衆】1483人(超満員札止め) ▼第一試合 20分一本勝負 HIMAWARI&●芦田美歩 vs 凍雅○&七瀬千花 10分42秒 片エビ固め ※ロックボトム ▼第二試合 20分一本勝負 ○水波綾&鳥喰かや&長谷川美子 vs マッチャ&アイビー・スティール●&キラ・サマー 8分25秒 エビ固め ※スピア ▼第三試合 20分一本勝負 アジャコング&桐生真弥&●猫はるな vs 愛野ユキ○&らく&原宿ぽむ 10分55秒 片エビ固め ※ヴィーナスDDT ▼第四試合 新春!ランバー蛇ックデスマッチ 15分一本勝負 ●中蛇魔翔子 vs ハイパーミサヲ○ 12分0秒 片エビ固め ※ハイパミ・リターンズ。立会人=ポイズン澤田JULIE ▼第五試合 20分一本勝負 ○坂崎ユカ&宮本もか vs 遠藤有栖&鈴木志乃● 10分25秒 片エビ固め ※魔法少女スプラッシュ ▼第六試合 20分一本勝負 上福ゆき&○レイ・イン・リー vs 辰巳リカ&上原わかな● 12分7秒 片エビ固め ※サンダーストライク ▼第七試合 インターナショナル・プリンセス選手権試合 30分一本勝負 <王者>●荒井優希 vs 鈴芽○<挑戦者> 13分20秒 片エビ固め ※変形リング・ア・ベル。荒井が7度目の防衛に失敗、鈴芽が第13代王者となる。 ▼セミファイナル プリンセスタッグ選手権試合 30分一本勝負 <王者組>○山下実優&伊藤麻希 vs マーシャ・スラモビッチ&ザラ・ザッカー●<挑戦者組> 12分5秒 エビ固め ※クラッシュ・ラビットヒート。第17代王者組が3度目の防衛に成功。 ▼メインイベント プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負 <王者>●渡辺未詩 vs 瑞希○<挑戦者> 18分40秒 キューティースペシャル ※未詩が6度目の防衛に失敗、瑞希が第15代王者となる。 〈写真提供:東京女子プロレス〉
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