叔父は年金を「20万円」も振り込まれています。平均額は14万円のはずですが、昔の会社員は高いのでしょうか?
厚生労働省年金局 「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者が作成 ■年金支給額の変遷 年金支給額は、ここ5年のスパンではそれほど大きな変化はありません。そこで、2004年から2020年までの年金支給額の変遷を図表3にまとめたので参考にしてください。 【図表3】
e-GOV データポータル 「年金額の推移」をもとに筆者が作成 ※ 夫婦の国民年金+夫の厚生年金 昔の会社員の年金が高いかというと、この18年くらいのスパンではそれほど大きな違いはありません。厚生年金だけで比較すると夫婦2人の世帯で1万円程度の違いです。国民年金だけではほとんど変わっていないと言ってもよいでしょう。 しかし、少子化の傾向がある日本では、この先年金額が増える要素はほとんどありません。公的年金だけに頼らず早めに個人年金や企業年金なども利用して老後に備えましょう。
年金の支給方法
自分や家族の年金支給額と平均支給額を比較する場合は、年金の支給が2ヶ月分である点に注意しましょう。つまり、振り込まれた金額の2分の1が1ヶ月分の年金支給額です。 年金は年6回偶数月の15日に振り込まれます。その日が金融機関の休業日であれば、前営業日の振込です。また、年金は後払いになるため、4月に振り込まれる金額は2月分と3月分の合計になります。
年金支給額は人によって違うので平均額とは一致しないことに注意しよう
年金支給額の平均はあくまで目安であって、実際に振り込まれる年金額は人によって違う点に注意しましょう。特に厚生年金は加入年数以外に勤務していたときの報酬額も影響するので、平均額はあまりあてになりません。 また、平均と比べてどれくらいなのかを確認する場合は、振込金額ではなくその2分の1を目安に比較しましょう。 出典 日本年金機構 令和5年4月分からの年金額等について 厚生労働省年金局 令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況 厚生労働省 厚生年金保険・国民年金事業の概況 e-Govデータポータル 令和2年版厚生労働白書資料編(本文掲載図表)労働条件・労使関係国際協力 | 年金額の推移 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部