50事業者で改ざんのあった車軸を使用 鉄道車両データ改ざん
鉄道車両の車輪を組み立てる際のデータ改ざん問題で、国土交通省は、156の事業者中、50事業者で数値の改ざんのあった車軸を使用していたと明らかにしました。 この問題は、JR貨物が列車の車輪を車軸に押し込む際に、基準を超える圧力をかけていたにもかかわらず、基準内に収まる数値に書き換えていたものです。 これを受け国交省が9月12日、全国の鉄道事業者など156事業者に対して、車軸の緊急点検を指示した結果、データ改ざんは、作業を自社で行っていたJR貨物とJR東日本のほか、作業を受託していた東京メトロのグループ会社「メトロ車両」、京王電鉄のグループ会社「京王重機整備」、JR東日本のグループ会社「総合車両製作所」の5社で、行われていたことがわかりました。 また、データ改ざんが行われた車軸を使っていたのは、156事業者中50事業者に上るということです。 安全性に問題のある車両はなかったということですが、国交省は、10月中に有識者や鉄道各社などによる検証会議を設置し、取り付け作業における安全性の確認方法や、基準の範囲外となった際の対応などについて明確化するよう検討するということです。