【山口】林業の救世主?ラジコン式作業車の見学会
山口朝日放送
作業効率や安全性の向上が見込まれ林業の救世主となるかもしれません。 美祢市で行われた最新鋭の機械のデモンストレーションで披露した技術の進歩に 驚きの声があがりました。 =yab記者= 「現在作業車による伐倒作業が行われています。一見普通の光景に見えますが、 操縦者はあそこです」 最新技術を兼ね備えたラジコン式伐倒作業車その名も「シン・ラプトルⅡ」。 福岡で林業機械の製造などを手掛ける「松本システムエンジニアリング」が 世界で初めて開発に成功しました。 約150メートル離れた位置からでもコントローラーで遠隔操作ができます。 =yab記者= 「こちらにカメラが搭載されていてこのゴーグルと連動させることで 作業車に乗っている感覚で作業にあたることができます」 作業車には3つのカメラが搭載されていてゴーグルを装着したオペレーターは 顔を向けた方向の映像を180度立体的に見ることができます。 また、45度の傾斜を登ることが可能でオペレーターは 安全な場所にいながら木を切ったり運ぶことができ 事故の減少や作業効率の向上が期待されます。 =松本良三社長= 「実際に今でも毎年20人以上亡くなっています。だからそれを0にしたい。 世界で初めてラジコンで伐倒するマシンが動きますのでぜひ応援していただきたい」 国によりますと2022年度の林業における死亡災害は全国で28件発生していて そのうち、約7割はチェーンソーを使った作業によるものです。 県は今回の見学会を通して無人作業車の導入について検討してほしいとしています。