コレコレ!感、ハンパない!正月はこういうのが観たい!どストライク香港アクション映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』が、最高でした!
【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
昭和57年生まれの筆者からすると、子供の頃はお正月はいつも、ド派手な香港アクション映画を観ていた気がするのですが、あの頃のワクワクが蘇るような、とにかく痛快でかっこいいアクション映画がやってきました。 予告動画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』 ストーリーは、言わずとしれた巨大無法地帯“九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)”、通称九龍城(くーろんじょう)で、起こる黒社会の抗争を舞台に、様々な人間模様や若者たちの友情を描いた作品。 無法地帯という言葉だけでも中2心をくすぐるのに、その王様、増築に増築を重ねた結果、複雑に入り組んだ内部構造を、すべて把握している者はいないという噂すらあった魔窟中の魔窟。 もう、取り壊されてしまったのですが、今作は、それをセットやCGなどを駆使し、完全再現!(出来てるかどうか、確かめられる人がいるのか知らんけど笑) そこを、元気なお兄ちゃんたちや、カッコいいじいちゃんたちがアクションを駆使して駆け巡るんだから面白くないワケがない。2時間強の作品なのですが、多分80%ぐらいアクションシーンです。 そんなにアクションばっかりで飽きないのかと心配になるかもしれませんが、安心して下さい。こここそが香港アクションの真髄。 そこら辺にあるもので戦うので、パターンがつきません。徒手空拳は勿論、刀や銃、鎌、ハンマー、椅子はもちろん、机も蹴るしモップも振り回します。お姉ちゃんも中華鍋で戦います。 更に九龍城内の様々な景色が、見た目もアクションのパターンも無尽蔵に変わっていきます。 かっこよかったのが、主人公の仲間の一人のメインウェポンが「バイク」。 細く入り組んだ裏路地や、マンションとマンションの隙間を縦横無尽に駆け巡ったかと思えば、広場では大群に車体ごと飛びかかったり、好き放題していてとても痛快でした。 ラスト付近で「もう、流石に人間の能力越えてるだろ…」と、いうファンタジーに近い特殊能力を持った悪役が出てくるのですが、それを4人で力を合わせて、満身創痍になりながら弱点を見つけて、頑張って倒します。 途中から「あれ、俺、鬼滅の刃観てるんだっけか…」と、すら思わせる王道でワクワクする戦闘シーンだったので、こちらもお楽しみに。 そんなこともあってか、アクションばかりだったはずなのに、最後は爽やかな青春ドラマとして心が晴れていった印象。 エンドロールを観て納得したのは、アクション監督が、今、日本で一番注目を集めている、るろ剣等も手掛けられた谷垣健治氏。そりゃ2時間飽きさせず観せちゃうわけだ。 頭空っぽにして観ても、きっと心に何か残る、そんな傑作だったので皆様、是非劇場へ! 写真クレジット:©2024 Media Asia Film Production Limited Entertaining Power Co. Limited One Cool Film Production Limited Lian Ray Pictures Co., Ltd All Rights Reserved.