スポーティな走りを楽しみたい! マニアックだけど初心者向けの中古車 10選 海外で注目のクルマ
3. フィアット・パンダ100HP
長所:優れたコストパフォーマンス、感銘を受けるドライビング・ダイナミクス 短所:交換用部品が少ない、価格が徐々に上昇している フィアット・パンダのドライバーというと、欧州では1週間分の牛乳とパンを買いに行く陽気な年金生活者のイメージがある。しかし、この100HPはおばあちゃんのショッピングカートではない。 設計はホットハッチそのものだ。当時の新型グランデ・プントから1.4LのDOHCエンジンを小柄なパンダに移植し、さらに5馬力を追加して最高出力100psに高めた。 車重は975kgと軽く、6速トランスミッションとの相性が良いため実走行では驚くほどの速さを見せる。 そのすばしっこいキャラクターは、アウディ風の大型フロントグリル、ワイドフェンダー、小さなリアスポイラーなど、100HP専用のデザインにも表れている。 長年、中古車市場では驚くほどお買い得だったが、最近になってカルト的な人気を獲得し、価値が上昇している。英国の中古車価格は1000ポンド(約20万円)から6000ポンド(約120万円)の間で、下限はレストア候補、上限は走行距離の少ないコレクターズカーである。 注意すべきは、修理が難しいかもしれないということ。100HPには専用パーツが多く、何かあったときに悪夢を見ることになりかねない。例えば、リアのビームアクスルは錆びやすく、スプリングが折れやすい。これは他のモデルには使われておらず、100HPの生産台数もあまり多くないので、交換品を見つけるのは難しい。 同様に、ボディワークも保護したい。バンパーはリサイクルプラスチックで作られているため、修理が厄介で、ショップによっては対応を断られることもある。交換品は中古で400ポンド(約8万円)前後だ。 しかし、良い個体を手に入れれば、運転免許証を危険にさらすことなく楽しめる。過去20年間で最も魅力的なコンパクトカーの1つである。