【ちくご情報局】ソフトバンク・大泉周也インタビュー ホークスの三軍・四軍スター候補「どっしりと、自分のスイングを」
もっともっと頑張っている若鷹たちを知ってもらいたい! 前回からは、ルーキー選手にプロ1年目のシーズンを振り返ってもらっている。今回は、ファーム非公式戦でチームトップの13本塁打をマークしたスラッガーだ。小柄ながらもパンチ力のある打撃で、来季こそ2ケタ背番号をつかむ。 取材=菅原梨恵 ※情報は11月18日現在、年齢は2024年の満年齢 【選手データ】大泉周也 プロフィール・通算成績
社会人、独立リーグを経ての入団。独立リーグ時代はオフシーズンに週3回のアルバイトをしながら、プロへの道を切り開いた。来季の支配下に向けては“年中無休”。自分のスイングを貫き、自慢の長打力を発揮する。 ──1年目からファーム非公式戦ではチーム2位の111試合に出場しました。 大泉 夏場に少し疲れが出て調子も落としましたが、ケガなくできたのは、よかったかなと思います。 ──アマチュア時代のキャリアが豊富ですが、プロでの生活はこれまでとどんなところが違いましたか。 大泉 独立リーグと比べて環境がすごくしっかりしているので、野球に集中できました。野球に没頭できているなという充実感がありますね。 ──限られた出場機会でしたが、二軍戦にも11試合に出場。プロの投手と対戦する中で感じたことは? 大泉 全体的に、スピードが全然違う。そこは感じましたが、それでも対応できなくはないなというのが正直なところです。打席数が少なく、ヒットを打つこと、結果を出すことに一生懸命になって、自分のスイングができず、本塁打は打てませんでしたが、数字的には(打率)3割を切ることがなかった。ここに長打力が加わってくれば、もう少しインパクトを残せるなとは思っています。 ──自分のスイングをするために大事なことは何だと感じましたか。 大泉 結果は常に欲しがると思うんですけど、その中で「打たなきゃ、打たなきゃ」という焦りが……。少ないチャンスの中で打たなきゃいけないと思い過ぎてしまったので、もっとどっしりと構える必要があります。自分のスイングをすれば打てるんだという自信を持ってプレーしたいなとは思いました。それこそ、フェニックス・リーグではある程度、落ち着いて、集中して、ホームランも打てたので、続けていけたら。 ──11月23日から台湾で行われるアジア・ウインター・リーグに参加予定。どんなテーマを持って臨みたいですか。 大泉 やっぱり長打、ですね。大きいのを打てるように。12月まで実戦ができるというのはすごく貴重だと思うので、ムダにしないように。研ぎ澄ましてやりたいです。 ──オフシーズンの楽しみは? 大泉 いや、フル稼働で。休んでいるのが、ちょっともったいないなと。1年間しっかりと戦えるように、技術的な部分と体づくりも並行してやっていきたいと思います。 ──1年やってみて、支配下昇格に必要なものは見えてきましたか。 大泉 やっぱり、僕の場合は打たないと。ホームランは持ち味の一つですし、伸ばしていけるところは伸ばしていきたいです。ホークスの外野陣の層はすごく厚い。そこに入っていくとなると、全体的にスキルアップしていかないといけないです。 ウエスタン・リーグ打撃成績 11試合7安打0本塁打2打点1盗塁、打率.333 ファーム非公式戦投手成績 ※球団公式ホームページ参照 111試合117安打13本塁打64打点8盗塁、打率.310
PROFILE おおいずみ・しゅうや●1999年9月16日生まれ。173cm89kg。左投左打。山形県出身。山形中央高-日本製鉄鹿島-BCL/福島-ソフトバンク24育[1]。
週刊ベースボール