ヤンキース・ジラルディ元監督、ドジャース第3戦先発右腕は「恐るるに足らず」「今季も防御率は5・38」
大リーグの2024年の頂点を決めるワールドシリーズ(WS)は移動日を挟み、ヤンキースは28日(日本時間29日)に地元ニューヨークへ舞台を移してドジャースを迎え撃つ。ヤンキースはまさかの連敗スタートとなったが、OBで監督も務めたジョー・ジラルディ解説者は、ヤンキース傘下の米放送局YESに出演。第3戦に先発するドジャース先発のウォーカー・ビューラーは「恐るるに足らず」と断じた。 ◆大谷翔平の妻・真美子さん、ドジャースのリーグ優勝に歓喜【写真複数】 「ビューラーは以前のビューラーではない。全く違う投手だ。みんなは4回を無失点に抑えた試合(メッツとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦)の話をするが、90球も費やした。スイスイいったわけじゃない。被OPSも・800を超えている。今季も防御率は5・38。それまでキャリアで3・02だった男がだ。球自体も以前とは同じではない」 一方、投げ合うヤンキース先発のクラーク・シュミットについては、得意の変化球で被弾しないことに留意すべきだと説いた。 「変化球が本当に重要になる。このシリーズでドジャース打線が見せつけているのはパワーだが、シュミットはこれまでと全く違うタイプの投手でカットボール、ナックルカーブ、スイーパーを駆使する。多投する変化球をきっちり制球すれば、快投できる。今季は先発16試合でわずか8被弾。ヤンキースを痛めつけているのはホームランだが、シュミットはスタンドに運ばれない投手だから第3戦も同じことを遂行するのが大事だ。しかも、対戦経験があるドジャースの打者が3人しかいないことも、彼にとっては好材料だ」 最後に、同解説者は「第1、2戦のドジャースファンはのっけからすごかった。山本由伸(第2戦先発で7回途中1失点)はプレーボールで98マイル(約158キロ)も出た。シーズン中の平均は95・5マイル(約154キロ)なのにだ。ヤンキースにも同じ力が必要だ。第3戦はヤンキースタジアムのファンが選手たちのアドレナリンを噴出させてくれるはずだ」と、ホームに舞台を移すアドバンテージに期待した。 ジラルディ解説者はヤンキースの捕手として1996、98、99年とWS優勝。引退後の2008年に当時のジョー・トーリ監督からバトンを受けて指揮官となると、翌09年は松井秀喜さんらを率いてWS優勝。松井さんは日本選手で史上唯一、同シリーズのMVPを獲得した。(写真はAP)
中日スポーツ