【ヤクルト】中村悠平「あそこまでならなくていいけど…」生涯ヤクルト誓い「地面師」ばりに相手欺く
聖人も時に悪人に-。3年契約最終年の中村悠平捕手(34)が、新たに3年総額4億5000万円で更改した。 昨オフに愛妻の愛美さんが乳がんを患い「僕よりも確実に奥さんの方がつらい」と決意の1年はコンディション不良もありながら、プロ野球新記録の連続守備機会無失策「1897」も達成した。シーズン後、国内FA権の行使を悩み、宣言残留まで考えたが、球団から慰留され、夫人からは「『一緒にまた戦おうね』じゃないですけど」。生涯ヤクルトを誓った。 「僕にとって家族っていうのはすごく大切な存在」と話す笑顔がすてきな34歳も、マスクをかぶれば別の顔をのぞかせる。16年目のベテラン捕手。「時には詐欺師みたいなね、だますことも必要なんじゃないかな」とニヤリ。土地取引を巡る巨額詐欺事件を描いたNetflixの「地面師たち」は? 「見ました! ハリソン? あそこまで詐欺師にならなくていいかなと思うんですけど」と笑ったが「状況、ファウルの仕方であったりとか、例えば球場の風向きであったり」と真顔で言った。同作品では地面師グループのリーダー・ハリソン山中を豊川悦司が演じたが、燕のハリソン中村が扇の要として相手をだますネタを探していく。【栗田尚樹】