トランプ氏、駐日大使に大口支援者のジョージ・グラス氏を指名 「ビジネス感覚」に期待
【ワシントン=坂本一之】トランプ次期米大統領は16日、駐日大使に実業家出身のジョージ・グラス氏を指名すると自身の交流サイト(SNS)で発表した。グラス氏は大口献金者としてトランプ氏を支え、第1次トランプ政権では駐ポルトガル大使を務めた。 【写真】駐日大使に指名されたジョージ・グラス氏=2019年10月 グラス氏は西部オレゴン州出身でオレゴン大卒。1990年に投資銀行を設立し、2015年に不動産業にも進出するなど豊富なビジネス経験を持つ。 トランプ氏は声明で、大使として「ビジネス感覚」を生かすだろうと述べ、自身が掲げる「米国第一」主義に取り組むことへの期待を示した。 またトランプ氏は、発表に先立つ同日の記者会見で、グラス氏について「とても尊敬されている人物だ。以前に(駐ポルトガル)大使を務めたことがあり、素晴らしい仕事をした」と述べた。 駐日大使の人事を巡り「われわれは日本をとても重要と考えている」とも語った。 トランプ氏を資金面で支えてきたグラス氏は、今回の大統領選でもトランプ氏の返り咲きに貢献した。上院の承認を経て就任する。