「AK+1」ディレクター亜希さんインタビュー!働くアラフォーにエール
編集部:40代から50代、さまざまな変化が亜希さんに訪れているんですね。そんな中、続けてきた「AK +1」にも変化はありましたか? 亜希さん:今日『DayDay.』の収録だったのですが、着ていた服が長男の卒園式で着ていたものだったんです。15年前ですよ、すごくないですか?それくらい、私は「好きなもの」が変わらないんです。 色、素材、編み方、ディテール、好きなものはずっと一貫しています。だからこそ、服作りを続けていられるのかもしれません。ただ、好きなものは変わりませんが、ブランドは変化してきています。「AK +1」スタートのころは、「私が好きなもの」というテーマでのスタートだったこともあり、みんなが似合う服というよりも自分が好きなものという部分がとても強かった。だからこそ、メンズライクな服が圧倒的に多くて。けれど、イベントなどで買ってくださったかたの顔が見えて、それがまたうれしくて、「そんなふうに合わせて着てくれているんだ」と学んだりと、いろいろなことを体感したりわかっていくうちに、例え自分にあまり似合わなくても、喜んでもらえる服を作ってもいいのではと自然に思えるようになりました。「私が好きなもの」という部分はもちろん譲らないまま。女性ならではなの着こなしって、いろいろな楽しみ方があるから、本当に魅力的だと思います。 今、ブランドは11年目を迎えるのですが、ずっと一緒に続けてくれているビームススタッフの方々の一生懸命さ、着てくれている人たち、実績などが自信をもたらしてくれ、ようやく胸をはって自分のブランドを自慢できるようになりました。今までは、ちょっと遠慮している部分もあったのですが。簡単ではなかった11年を思い返すと、愛着が湧くばかりです。
取材・文/柿本真希 インタビュー写真/伊藤奈穂実