「AK+1」ディレクター亜希さんインタビュー!働くアラフォーにエール
編集部:何歳くらいで変わっていくのでしょうか? 亜希さん:その人によって変わるきっかけは違うと思うのですが、私はコロナをきっかけに、「人間って大切な人は少なくていいんだな」「こんな24時間の使い方ってあるんだ!」など、感じることや気づくことが多かったんです。そんなふうに、必要なものやムダなものなどを改めて考え直す人は、あのころ多かったのではないでしょうか。 コロナの前に、モデルの仕事から裏方へのシフトを考え始め、それによってすでに生活の軸や考え方が変わってきていましたが、コロナを機にさらにその方向に向かった気がします。どんどんいろいろな整理ができてきたことで、ここ2,3年は物欲や悩みなどいろいろなものがどんどん減ってきて。思い返してみると、私は「悩み」という言葉をそもそも使うことはなく、「悩み」ではなく「考える」という言葉に置き換えていました。だから、人に相談することもあまりなく、自分で「考えて」答えを出すことが多かったかもしれません。すべて自分に起きたことだからこそ、自分で考えるしかなく、最終的には自分で決めるしかないんですよね。そしてその自分で決めたことを、信じるしかない。「悩み」ではなく、「考える」だと思うと、道筋がシンプルになるかもしれませんね。
編集部:「悩み」ではなく、「考える」ことで、解決をしてきたのでしょうか? 亜希さん:解決…うーん、私の考えごとは、解決してそうでしていない…、けれど最終的には解決していたね!ということばかりかも。 そもそも、「解決」っていうゴールはないと思うんです。今日乗り越えた! 今解決した!なんて、そんなふうに明確に終わることは誰にも起こり得ないはず。日々暮らしていて、考えながら凸凹な日々を積み重ねていくことでいつの間にか悩みが消えていたということが多いです。40代、50代…もっともっと先に答えみたいなものはあるのかもしれない。みんな結果を求めすぎるし、時間軸が短すぎるんじゃないかな!? 悩んでいると口に出して言える人は、まだ元気な証拠! それがあることで先に繋がったり変化したり成長していくと思いますし、そこにマイナスはいっさいないんですよね、きっと。「悩む」より「考える」という意識に切り替えながら進んでいった先に、あれ? そういえばいつの間にか解決していたなぁという未来が続いているんじゃないかなと思っています。