新型コロナ抗体、保有率60%超も高齢者は低く「秋以降もワクチン接種が必要」
厚生労働省の調査への受け止めは?
編集部: 厚生労働省が実施した新型コロナウイルスの抗体保有率に関する調査の結果への受け止めを教えてください。 中路先生: 日本において、ワクチン接種ではなく、感染によって得られる「抗N抗体」の保有率は高くなってきています。しかし、依然として高齢者の感染割合は高い状況が続いています。そのため、今後もワクチン接種が必要であり、特に65歳以上が対象の秋の定期接種は重要であると考えられます。
編集部まとめ
厚生労働省は、「新型コロナウイルスの感染によって得られる抗体の保有率が、2024年3月時点で初めて60%を超えた」との調査結果を、厚生労働省の専門家部会で明らかにしました。厚生労働省の専門家部会の部会長の脇田氏は「高齢者の感染割合が低い状況が読み取れる。今後もワクチン接種が必要だ」とコメントしています。
【この記事の監修医師】
中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。