『素晴らしき哉、先生!』生田絵梨花の経験が存分に活かされたりお役 衝撃の事実も発覚
第5話ラストではりお(生田絵梨花)の妊娠が発覚
それにしても、序盤は恋愛(=聖也)に支えられながら、仕事の苦しみを乗り越えてきたりおが、恋愛で傷ついた心を、仕事で癒していく描写が面白い。あれだけ、生徒たちの愚痴を言っていた彼女が、「わたしが大事に思ってあげなきゃいけない子たちが、たくさんできた」と思うようになるなんて……。それなのに、第5話ラストではりおの妊娠が発覚。聖也と別れて、仕事に邁進しようと思っていたところで、一体どうなってしまうのだろうか。 これまで、教師の仕事におけるさまざまな問題と向き合ってきた『すばかな先生』。後半戦は、“仕事と子育ての両立”について描いていく可能性も? すべてのタイミングが望みどおりにいくわけではないが、りおが教師をやめて結婚をしようとしていたときに妊娠が発覚していれば、また別の未来があったのかもしれないと思ってしまう。 そして、“若い”というだけで「高校3年生の担任として、ふさわしくない」と保護者たちから文句を言われていたりお。もしも、出産のために担任を降りることになってしまったら……。想像しただけでも恐ろしい。 何も背負っていない仕事なんてこの世には存在しないけれど、教師は背負っているものがあまりにも大きすぎる。担任ともなれば、およそ30人くらいの生徒の未来を背負い、その後ろには生徒たちを大切に見守っている家族の存在がある。 第3話で、りおが「わたしたちってさ、背負ってるよね。頑張らないとね」とつぶやいていたように、背負うものがたくさんあるからこそ、自分の幸せだけを考えるわけにはいかない。ただ一方で、自分の幸せについて考えてはいけないわけでもない。 りおがどのような選択をするのかまだ分からないが、『海のはじまり』(フジテレビ系)に登場した「他人に優しくなりすぎず、物分かりのいい人間を演じず、ちょっとズルをしてでも自分で決めてください。どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです」という言葉を、いまの彼女に贈りたいと思う。
菜本かな