錦織圭 8年ぶりデビス杯で快勝「久々に日本で戦える幸せ」 34歳の葛藤も「日本を勝たせる力に」
「男子テニス・デビス杯・ワールドグループ1部、日本-コロンビア」(14日、有明コロシアム) 日本はコロンビアに2連勝し、勝利に王手をかけた。第2試合のシングルスでは、8年ぶりの出場となった元世界ランク4位の錦織圭(34)=ユニクロ=がニコラス・メヒアに6-4、6-4で快勝。第1試合は世界ランク54位の西岡良仁(ミキハウス)が、アドリア・ソリアノバレラに6-2、6-4で先勝した。最終日の15日に行われる第3試合のダブルスでは、錦織が綿貫陽介とのペアで出場する。 錦織がコートに登場すると、約9000人の大観衆が大きく沸いた。有観客では6年ぶりとなる日本での試合とあって、わずかに用意された当日券も売り切れてチケットは完売。ブレークを1度も許さない危なげない試合運びで貫禄勝ちし「久々の日本の試合で、あれだけお客さんが入って緊張感はあった。その中で大事なところで2セット取って勝ったのは良かった」と汗を拭った。 チームで戦うデビス杯出場は8年ぶり。34歳のベテランは「ちょっと葛藤があり、自分がデビス杯に出ることがいいことなのかと。若手に経験させてあげた方がいいというのもある」と吐露しつつ、「(自分の)調子が上がってきて、日本を勝たせる力になれたらうれしいし、緊張感の中で試合できる経験値も大きい。久々に日本で戦える幸せを味わいたかった」と胸の内を明かした。 勝利に王手をかけて臨む最終日もダブルスに出場し、そして第5試合までもつれた場合はシングルスとフル回転する。「明日も油断せず、チーム一丸となって頑張る」。復調に自信をのぞかせる千両役者の言葉に力が込もっていた。