NYCB株が急落、一時47%安-増資検討で複数のアドバイザー起用
(ブルームバーグ): 地銀持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の株価が、6日の米株式市場で一時47%安と急落。投資家の信頼を回復するため増資を模索していると、事情に詳しい関係者が明らかにした。
関係者によると、NYCBは同社株に対する投資家の関心を測っており、ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループなどのアドバイザーを起用している。
NYCBは貸倒引当金が予想以上に膨らみ、配当を削減したことを受け、株価が今年に入って大幅に下落した。先週には最高経営責任者(CEO)を交代させ、融資審査プロセスに関する内部統制に「重大な脆弱(ぜいじゃく)性」を確認したと明らかにしていた。
NYCBの代表はコメントを求める電話やメッセージに今のところ応じていない。ジェフリーズはコメントを控えた。
NYCBの増資検討については、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じた。
NYCB株は情報発表を控えているとして、ニューヨーク時間6日午後0時34分時点で取引停止となっている。取引停止時点では前日比42%下落していた。年初来の下落率は82%に上る。
原題:NYCB Tumbles as Beleaguered Lender Tries to Raise Equity Capital(抜粋)
--取材協力:Gillian Tan、David Scheer.
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Bre Bradham, Matthew Monks