阪神 W育成助っ投獲得発表 リリーフ型ベタンセス&先発型マルティネス 嶌村本部長「何とかものに」
阪神は29日、ドミニカ共和国で1月に行ったトライアウト(入団テスト)に合格した、ホセ・ベタンセス投手(24)=元アストロズ傘下=とアンソニー・マルティネス投手(24)=元カブス傘下=を、育成枠で獲得したことを発表した。70人以上の参加者から選ばれた2人はともに右投げ右打ちで、背番号はベタンセスが131、マルティネスが132。3月末に来日予定で、鳴尾浜の虎風荘に入寮して日本野球を学ぶことで、今は粗削りな技術を磨いていく。 チームに加わる“金の卵”を、嶌村球団本部長は「何とかね、ものになってくれればとは思ってます。トレーニングを日本で積んで、テクニカルの部分を教わってもらってというところで、期待感はある」と評価。同じドミニカ出身のミエセスは陽キャラで人気者になったが、人柄についても「組織に入って取り組めると伝わってくる人間じゃないと。われわれの判断ではクリアしている」と太鼓判。 マルティネスは先発型、ベタンセスはリリーフ型で、米マイナーや独立リーグでプレーし、2人そろって通算奪三振率は10・9をマークしている。ただ、メジャー経験はなく「それなりの欠点も当然ある。こちらに来て克服してもらえれば。ハングリーで来るはずなんで」とさらなる成長を求めた。 マルティネスは「皆さまの温かい応援を背に受けて、大好きな野球を続けていけることを心より楽しみにしています。共に頑張りましょう!」と虎党に共闘を呼びかけた。ベタンセスも「私の目標は、けがなく良いパフォーマンスをし、チームの勝利に貢献することです」と助っ人として尽力することを約束。即戦力とはいかなくとも異国で鍛錬を積み重ね、必ずジャパニーズドリームをかなえる。 ◆ホセ・ベタンセス(Jose Betances)1999年10月17日生まれ、24歳。ドミニカ共和国出身。183センチ、102キロ。右投げ右打ち。投手。セナペック校から2017年アストロズ入団。MLB経験はなし。背番号は131。 ◆アンソニー・マルティネス(Anthony Martinez)2000年1月10日生まれ、24歳。ドミニカ共和国出身。190センチ、79キロ。右投げ右打ち。投手。セナペック校から21年、カブス入団。翌年まで同球団ルーキーリーグでプレー。背番号は132。