「きょうは何人何百人と殺された人の数が紹介されがちだが…」パレスチナを伝え続ける写真家・高橋美香さん 知ってほしいのは一人一人の名前そして『いとなみ』
イスラエルによる攻撃が続く「パレスチナ」をテーマにした写真展が宮城県内の書店などで開かれています。このパレスチナを度々訪れ現地の人たちの姿を撮影し続ける写真家の女性に「一人一人が生きるいとなみ」を伝え続ける想いを聞きました。 【写真を見る】「きょうは何人何百人と殺された人の数が紹介されがちだが…」パレスチナを伝え続ける写真家・高橋美香さん 知ってほしいのは一人一人の名前そして『いとなみ』 ■難民キャンプで暮らすマハさん 「パレスチナ」をテーマに仙台と石巻の書店などで開催中の写真展、「それでもパレスチナに木を植える」。 展示されている写真の1つ、オリーブ林から顔をのぞかせる男の子。パレスチナヨルダン川西岸地区にあるビリン村という地域でオリーブの収穫作業をしている時の1枚です。11月中旬の今、まさにパレスチナでは本来ならばオリーブ収穫の最盛期を迎えています。 この笑顔の女性、名前はマハさん。4人の息子と2人の娘、そして孫に囲まれ、ジェニンという地域の難民キャンプで暮らしています。 写真家 高橋美香さん: 「新聞やニュースなどをご覧いただくときに、人数が何万人とか、今日は何人とか何百人とか92人とか、そういう風に殺された方の数が紹介されがちなんですけれど、そういう(亡くなった)一人一人の人たちが、(写真に写る)こういう人たちだったんじゃないか、そういう生活があったんじゃないかという想像力をもってお話を聞いていただけたらいいなと思います」 ■一人一人の「日常」を写真に 広島県出身の写真家、高橋美香さん。20年以上パレスチナに通い、現地の人と生活を共にしながら、占領や抑圧の下で生きるパレスチナの一人一人の「日常」を写真を通して伝えてきました。 写真家 高橋美香さん: 「そもそも難民となったこと、イスラエルという国が建国されてこの難民キャンプで暮らしている人達のお父さんとかお母さんとか、おじいちゃんとかおばあちゃんとかが難民となってここに逃れて来ざるを得なかったんですよね。そのことを忘れないために、という意味も込めてここに壁画が描かれています」 写真展開催初日の11月2日、仙台で開かれたトークイベントには50人余りが参加。高橋さんは、スライドを使いながら、今も足繁く通い続けるパレスチナのヨルダン川西岸地区北部にあるジェニンの難民キャンプを2009年に初めて訪れた時の話をしました。
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