ステランティス、7種類のエンジンでグリーンディーゼル燃料に完全対応
ステランティスは11月11日、同社の全ての乗用車および小型商用車が、環境に優しい代替燃料の「HVO(Hydrotreated Vegetable Oil)」ディーゼル燃料に完全対応したと発表した。
HVOは使用済み植物油や動物性脂肪、廃食用油などの再生可能な原料から作られるバイオ燃料で、従来の石油由来のディーゼル燃料とは異なる。水素化処理によって生産されるHVOは、硫黄を含まず、芳香族化合物や汚染物質のレベルが大幅に低減された、よりクリーンな燃料となっている。
この環境に配慮したディーゼル燃料は、給油口に「XTL」と表示されたEuro 5およびEuro 6エンジンを搭載する多くの既存のステランティス車両でも使用可能だ。さらに、特定のNon-XTL Euro 6ディーゼル車両でも、1.3 MultiJetや2.0 MultiJetなど7種類のエンジンを搭載している場合、HVOとの互換性がある。
ステランティスは、グリーンディーゼルの採用を拡大することで、環境保護への取り組みを強化し、顧客のニーズに応える持続可能な選択肢を提供している。この動きは、自動車業界全体の環境負荷低減に向けた取り組みの一環だ。
HVO燃料の採用拡大により、ステランティスは従来のディーゼル車両を所有する顧客に対しても、より環境に配慮したオプションを提供することが可能となった。これにより、新車購入を検討していない顧客でも、より持続可能な選択肢を得ることができる。
今回の発表は、自動車業界における環境への配慮と持続可能性への取り組みが加速していることを示している。
レスポンス 森脇稔