バスケ男子最上位の「Bプレミア」に秋田と大阪が参入…2026年から26クラブでスタート
バスケットボール男子のBリーグは26日、2026~27年シーズンから始まる最上位カテゴリー「Bプレミア」に、新たに秋田と大阪の参入が決まったと発表した。参入に必要なライセンス交付は今回の審査が最後で、Bプレミアは計26クラブでスタートする。島田慎二チェアマンは「予想を上回るクラブが(基準を)乗り越えてきた。クラブの努力と地域の皆様による支援のおかげ」と語った。
初年度の26~27年シーズンは、東西の2地区に分けて実施することも決まった。競技成績による昇降格をなくし、選手の総年俸に上限を設ける「サラリーキャップ」や新人選手のドラフト制度など、戦力均衡を重視した仕組みを導入。短期的な戦力強化ばかりに目を向けず、クラブの経営環境を安定させ、アリーナ整備などへの投資を促す。
参入要件は▽平均入場者数4000人以上▽売上高12億円以上▽5000席以上でVIPルーム等を備えたアリーナの確保――など。これらを目指した各クラブの努力もあり、23~24年シーズンのBリーグ全クラブを合わせた営業収入は過去最高の552億円に上った。
一方で、多くのクラブがアリーナ確保に苦心している。秋田は、新秋田県立体育館の整備が建設費の高騰で一度は入札不調に終わったものの、同県が事業費を増額して2度目の入札公告を行ったことなどを受け、滑り込みで審査を通過した。
既に参入が決まっていた三遠は11月に地元の愛知県豊橋市長選で新アリーナ建設に反対する市長が誕生し、建設中止の可能性も出ているが、初年度の参入に変更はない。2季目以降について、改めて審査が行われる。