伊解説陣が見たパルマGK鈴木彩艶のセリエAデビュー戦…75分間続いた称賛の嵐「正しい読みと判断。絶対的に安心できる」 | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】パルマの日本代表GK鈴木彩艶が日本時間18日、セリエA開幕節パルマ対フィオレンティーナ(1-1)で日本人GK初となるセリエAデビューを飾り、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣が見解を示した。 【動画】21歳GK鈴木彩艶の堂々たるセリエAデビュー!
鈴木彩艶は今夏、セリエAに新天地を求めてシント=トロイデンから昇格組パルマへ移籍。アタランタやガラタサライとのプレシーズンマッチなどで好パフォーマンスを示すと、昨シーズンのパルマのセリエB優勝に貢献したGKレアンドロ・チチソラとのポジション争いを制し、ラッファエレ・パッラディーノ率いるフィオレンティーナとの開幕戦でセリエAデビューを果たした。
伊解説陣が見た鈴木のセリエAデビュー戦
イタリア代表のルチアーノ・スパレッティ監督も視察に訪れた一戦で、『ダゾーン・イタリア』の試合中継を担当した解説陣の元イタリア代表FWのファビオ・バッザーニ氏はまず、フィオレンティーナのロランド・マンドラーゴラのミドルシュートを阻止した6分のシーンについて、鈴木に賛辞を贈った。「マンドラーゴラにこの弾道のクオリティがあることは分かっている。ボールを弾いてコーナーにしたパルマのGKはうまかったね」と称えた。 実況を務めたアレッサンドロ・イオーリ氏も「決して平凡とは言えないセーブだ。このシュートは軌道を読むのが難しい」とコメントすると、バッザーニ氏が続けた。「そう、マンドラーゴラのシュートは強力で軌道が変わることがある。だから警戒してこぶしで安全策を取ったのだろう」と解説した。 続いて16分、鈴木がモイス・キーンへのクロスに反応して弾き、そのこぼれ球を拾ったアンドレア・コルパーニのシュートを足で止めたシーンについて、パルマの拠点であるエミリア・ロマーニャ州出身のバッザーニ氏が再びコメントした。「スズキの飛び出しは素晴らしかった。ボールをキーンへと渡さなかったからね。続いてシュートをうまく阻んだが、そこはコルパーニの方がもう少し努力するべきだったと言える」と述べた。 パルマは22分、GK鈴木のロングフィードからエマヌエレ・ヴァレーリ、アンジュ・ボニー、デニス・マンへとつないで先制点を奪ったが、日本代表GKは38分にも前線のボニーへロングフィードを試みた。ボールは惜しくもタッチラインを割ったが、イタリア人解説者はプレーを称えた。 「スズキの読みは正しかった。フィオレンティーナは1対1で守備をするので、高い位置を取っている時は、広いスペースを使って3対3の勝負を仕掛けられる。だから時々、縦を狙おうとするのは良いことだ。パルマGKの判断は正しかったと考える」 前半を終え、イオーリ氏は日本代表GKのパフォーマンスを評価。「スズキはわれわれのセリエAにおいて、決して簡単ではないセーブをいくつか見せて、良いアプローチだった」と振り返ると、ボローニャ出身の元イタリア代表FWも改めてマンドラーゴラやコルパーニ、キーンに対する鈴木の対応などに賛辞を贈った。 「彼は安全なプレーをしていたね。絶対的に安心できるデビューであり、絶対的なパーソナリティも感じられた。試合中の読みに関しても良かった。ポジティブなデビュー戦だ」
【関連記事】
- ●日本人GK初!セリエAデビューの鈴木彩艶、地元紙などから高評価!パルマ監督も賛辞「彼のおかげで別のプレーができる」
- ●「最高に親切だった日本のベッカム」伊解説陣が語る元セリエAの日本人選手たち…本田圭佑を伊記者が絶賛、中田英&中村俊、森本らにも持論「一番熱狂した」のは?
- ●【動画】アジアカップで「全部がうまくいかなかった」挫折を味わった鈴木彩艶へ、内田篤人氏が送った言葉「失敗を失敗だとは思わずに…」
- ●セリエA史上14人目の日本人選手となったパルマの新GK鈴木彩艶に注目集まる…「かつてのブッフォンのゴールは現在、彼のもの」と地元紙
- ●セリエA上陸の“新若林”こと鈴木彩艶に伊メディアが注目…「パルマは90年にもGK獲得で驚かせた」とW杯制覇の守護神とも比較