コベルコ建機、トラックに遠隔操作ソリューション「K-DIVE」搭載。今月から全国の展示会でPR
コベルコ建機(社長・山本明氏)は、重機の遠隔操作ソリューション「K―DIVE(ケーダイブ)」を搭載したトラック「モバイル・ダイブ・スポット」を今月から導入した。トラック内に操縦席のコックピットや打ち合わせスペースを備え、移動式のK―DIVEで全国をめぐりデモンストレーションを行う。 K―DIVEはコベルコ建機が新たな柱として力を入れる「コト・周辺ビジネス」の新サービスとして2022年12月から提供を開始。東京本社の品川リモートステーション、広島事業所・五日市工場内の広島リモートステーション、コベルコ建機神戸トレーニングセンターの3カ所に体験施設を設け、神戸製鋼所・藤沢事業所(神奈川県)などに設置した重機を遠隔操作し試すことができる。 新たにWi―Fiを搭載したトラックでの移動式も作ったことで、展示会のようなイベント会場などへ出向くことが可能に。先週、福井県勝山市で開かれた「森林・林業・環境機械展示実演会」にも出展し、来場者へK―DIVEに触れる機会を提供した。 K―DIVEは製鉄所のスクラップヤードで複数台の操作に活用されるなど導入が広がっている。山崎洋一郎常務執行役員は「繰り返し作業でない土木での造成や、ダンプトラックの運転手さんがアイコンタクトをとれない不安といった現場での運用課題がある」とし、コーディネートできる人材を育成しながらさらなる普及に努めていく考えを示した。