「愛車のETCが使えなくなる?!」「古いクルマは要注意!」秒で確認可能なETCのチェックポイント
「ETC2030年問題」という言葉、聞いたことがありますか? 2030年までにセキリュティシステム規格の大幅変更により、現在使われているETC車載機器の一部が使えなくなってしまうという問題です。「2030年なんて、まだまだ先のこと…」と思いがちですが、諸般の事情で新規格への変更が早くなる可能性も……。そこで自分のクルマのETC車載器が新規格に対応しているかどうか? 一瞬で分かるチェックポイントをお教えしましょう。 【画像】あなたのETC車載器は新規格?チェックポイントを写真で見る
電波法関連法令の改正で、一部のETC車載器が使えなくなる
<写真キャプション> セキュリティシステムの規格が変更された場合、新規格に対応していないETC車載機器はETC利用が不可能になるので、早めに自分のクルマのETC車載器を確認しておきたい。 ETC(Electronic Toll Collection System)とは、有料道路料金回収自動システムのことで、2001年より全国で運用が開始されました。今では、ほとんどのクルマに搭載されているシステム(ETC設置区間の走行車両のうち95%がETCを利用 ※国土交通省資料:令和6年上半期)なのですが、実は電波法関連法令の改正により、現在使われている一部のETC車載器が使えなくなる、なんて知ってました?
これから注視したいのが、セキリュティシステム規格を大幅に変更する「ETC2030年問題」
国土交通省は、先の新スプリアス規格への移行とは別に、情報漏洩のリスク軽減や改ざんなどの不正防止を目的として、ETCに関わる料金所・車載器・ICカードについてセキュリティ機能の拡充を目的として、セキリュティシステム規格を大幅に変更することになっています。明確なスケジュールは発表されていませんが、2030年頃までに移行としています。これがETC2030年問題と言われているものです。 <写真キャプション> ETC2030年問題でシステム変更が予定されているのは機器類のハードシステムが対象となっているため、手持ちのETCカードについては今のところ従来通り使用可能だ。
実は先の話じゃない、新セキュリティへの移行措置は、2030年以前に実施される可能性も
ただ、「2030年まで」、と実施時期を明確にしていないということは、それ以前にセキリュティに重大な脅威が発生した場合、早い段階でセキリュティ規格の変更が行われる可能性があります。 2030年なんて、まだまだ先のことと安心していられない、ということです。 当然ながら、この新規格に対応していない機器に関しては、新規格が施行されると料金所等での使用が制限され、トラブルが生じることになります。もちろん、今すぐに使えなくなる、と言うワケではありませんが、自分のクルマのETC車載器がこの新規格に対応できているのか、今から確認しておくといいかもしれません。 新規格に対応しているかどうかの見極めは以下の方法で確認できます。時間があるときにでも一度確認しておきたいものです。それでも不明な場合は、ETC車載器メーカーのHPもしくは直接問い合わせて確認すると安心です。