「主筆が筆を執りたくなるようなクルマづくり、人づくりに精進」…渡辺恒雄氏死去で豊田章男会長がコメント
トヨタ自動車の豊田章男会長が、読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏の死去を受け、コメントを出した。 【写真】渡辺恒雄氏と語り合う三浦知良選手と後に妻となる設楽りさ子さん=1993年5月
ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
私が社長に就任した際に、経営者である前に人としてどうあるべきか、1対1で長い時間をかけてお話いただいたことを今でもはっきりと覚えております。
報道機関の役割とは民主主義の根幹となる健全な世論を育むことである。これは渡辺主筆が教えてくださったことです。情報があふれ、価値観が多様化し、善悪の区別が難しくなる中、日本を、そして、未来をもっとよくするために働くことの大切さを教えていただきました。
また、自ら筆を執り続けた渡辺主筆のお姿は、ジャーナリストとしての生きざまそのものでした。私自身も自ら現場に立ち続け、ハンドルを握り続けることで、渡辺主筆が思わず筆を執りたくなられるようなクルマづくり、人づくりに精進して参ります。
トヨタ自動車株式会社 取締役会長 豊田章男