モナリザと「握手」できる美術館、東大の超音波触覚技術を活用
電通デジタルとNPO法人八王子視覚障害者福祉協会は、超音波ハプティクス技術を活用した「ENTOUCHABLE MUSEUM – 超さわれる美術館」を12月20日から東京港区の「東京ミッドタウン日比谷」で開催している。 【画像】すべての写真を見る 同イベントは、視覚障害者を含むすべての来場者が、芸術作品を全身で体感できる新しいアート鑑賞の方法を提供するという。 具体的には、東京大学大学院の研究室の超音波触覚技術を活用した「握手できるモナリザ」を展示している。モナリザの下に超音波触覚装置を設置し、その中に手を入れ込むことで、モナリザが1つの指で手なぞってきたり、握手している触覚を楽しめる。 さらに、音声触覚変換技術も採用。音を振動として変換し、戦争画の登場人物の声や風景の音を肌で感じられるようにした。例えば、「関ケ原合戦図屏風」では戦場の喧騒を、「野尻湖と山並み」では水が流れる音や草木が風に揺れる様子を体感できるようになっている。 開催日時は12月20日、21日、22日の3日間だ。