力走する田中佑美＝７日（撮影・吉澤敬太）

　パリ五輪で陸上女子１００メートルに出場した田中佑美（富士通）が１３日、自身のインスタグラムに新規投稿。オリンピックへの思いを明かし、支えてくれた人たちに感謝の思いを記した。 【写真】トラックに座り込んだ姿も美しさハンパない　遠くを見つめる瞳に吸い込まれそう 　「うまくいかないことを想像して怖気付かず、失敗した自分も受け入れる勇気を持つ。今回のオリンピックで挑戦できたことです」とつづった田中。「世界のトップはやっぱりすごくて試合の前も終わった今も、色んな自分が頭の中で『できる！』『できない！』を繰り返す。たぶんずっと、繰り返す。失うものは何もないと体当たりをしたオリンピックは結局のところビクともしなかったけれど、『よく頑張りましたもっと頑張りま賞』をニヤッとしながらくれたような気がします」と記した。 　その上で「大会出場に至るまでのドタバタ劇含む、すべての関係者の皆様に感謝を。応援ありがとうございました！！」と思いを明かした田中。予選では準決勝進出を決められなかったが、敗者復活のレースで１２秒８９をマークし、３組２着で準決勝進出を決めた。同種目では日本記録保持者の福部真子が予選で突破を決めており、五輪準決勝に複数の日本選手が出場するのは史上初の快挙だった。 　７月上旬、世界陸連（ＷＡ）が定めるパリ五輪出場資格獲得条件の世界ランキングで３９位となり、４０位以内の出場条件をクリア。「ギリギリ」の五輪切符獲得となったからこそ、報道陣には「出場して終わりではなく、どこまで順位が上がるか分からないと強い気持ちで臨みたい」と、自身の伸びしろをアピールしていた。