“真剣”な素振りをやればアプローチの成功率は確実にアップする
エッジから10ヤード前後で、ボールからピンまでの距離は20ヤード弱。これくらいの距離になると、エッジまでの芝の長さにもよりますが、パターで寄せるのは難しくなります。そこでウェッジを使うわけですが、距離から考えると、確実に寄せワンで収めたいところです。 それを実現するためには、どうすればいいか。 最も大事なのは、“素振り”です。このことを詳しく説明しましょう。 まず、ショットの前にボールのところからグリーンまで歩いて行って、傾斜などを確認したあと落とし場所を決めます。次にボールの後方に回り、ショットのイメージを作ります。そのあとボールに近づいてイメージ通りの素振りをします。 大事になってくるのが、このときの素振りです。ゴルファーの中にはこの素振りを何となくやっている人が多いのですが、これをいい加減にやってはいけません。本番さながらの素振りをしてください。 そして、そのときのバックスイングとフィニッシュの振り幅と、スイングのスピードをチェック。本番ではその通りにやるようにしましょう。 キャリーをもう少し大きくして、スピンをかけたいときも同じです。 例えばエッジまで15ヤード前後あって直接グリーンに乗せたい場合も、完璧な素振りを行って、その通りに打ちましょう。 なお、技術的なことをいえば、キャリーを出したい場合は、ボールの位置を変えずにフェースだけを開くことをオススメします。ロフトを開いたときボールを少し左足寄りにする人がいますが、そうするとインパクトでのロフトが大きくなるので、さらに大きく振らなければならなくなってしまいます。それよりも、ボールの位置はそのままでロフトを開くだけで打つ方が、ミスが出にくくなります。 いずれにしても、素振りは真剣に。 丸山茂樹プロも常々、「やると決めたことをやって、その結果がミスになっても自分の中では納得できる」と言っていますが、「やろうとすることを決めること」、そして「それをやり切ること」によって、アプローチのミスは大幅に減るはずです。 ★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #103」より(放送・見逃し配信中)