「白基板が多くてうれしい」 Intel Z890搭載マザーが各社から一斉デビュー
既報の通り、10月25日午前0時からIntelの新世代CPU「Core Ultra 200S」シリーズの販売が始まった。それと同時に、対応するLGA1851ソケットを採用したIntel Z890チップセット搭載マザーボードも一斉に売り出されている。 【写真】TSUKUMO eX.のIntel Z890搭載マザーボードコーナー
価格は3万5000円弱から17万円弱――初回のZ890マザー
週末までに確認できたのは、ASUS JAPANやASRock、MSI、ギガバイトなどの30製品以上におよぶ。E-ATXサイズからMini-ITXサイズまでそろい、価格は3万5000円弱から17万円弱までとなる。 各ショップで、マザーボード売り場の一角を埋めるほど十分に数量が入荷している様子で、ASUS JAPAN「ROG MAXIMUS Z890 EXTREME」(17万円弱)やASRock「Z890 Taichi AQUA」(17万円弱)など、各社のハイエンドクラスのみが売り切れというパターンがよく見られた。 ドスパラ秋葉原本店は「CPUに比べてマザーボードの方は比較的まとまった数量が入っているので、一部のハイエンドモデルを除けば選びやすい状況が続くのかなと思います」という。また、「初回から白基板のモデルが各社から多数登場しており、マシン全体のカラーリングを重視する人にはうれしいところはあると思います」(TSUKUMO eX.)といった声も聞かれた。
DDR5-8800タイプも――CUDIMMが複数デビュー
Z890マザーボードは、従来のDIMMに加えてクロックドライバチップを実装することで、より高いクロックによる安定動作が可能になった「CUDIMM(Clocked UDIMM)」「CSODIMM(Clocked SODIMM)」もサポートしている。そのCUDIMM/CSODIMMが先週から複数出回っている。 v-colorから登場したのは、RGB LEDを組み込んだヒートシンク付きのCUDIMM「Manta XFinity RGB」(DDR5 RGB O CUDIMM)シリーズに属するDDR5-8800モデルだ。24GB×2枚キットで、ヒートシンクがブラック×シルバーの「TMXFCL2488842KSK」とブラック×ゴールドの「TMXFCL2488842KGK」が用意される。価格は共に5万3000円前後だ。 入荷したオリオスペックは「まだCPUの数が不足しているので、使える環境がそろいにくいところがありますが、注目度は高いと思います」と話す。 パソコンSHOPアークは、自社ブランドのアークセレクションから「SKhynix Edition」シリーズとしてCUDIMM/CSODIMMを売り出している。CUDIMMは32GB×2枚の「ARD5-C64G88HB-64B-D」と16GB×2枚の「ARD5-C32G88HB-64B-D」、8GB×2枚の「ARD5-C16G46HB-64B-D」がラインアップされる。いずれもDDR5-6400となり、価格は順に4万9980円、2万7280円、1万6500円となる。 ノートや小型PC向けのCSODIMMもDDR5-6400タイプとなる。32GB×2枚の「ARD5-V64G88HB-64B-D」と16GB×2枚の「ARD5-V32G88HB-64B-D」、8GB×2枚の「ARD5-V16G46HB-64B-D」があり、価格は4万9980円、2万7280円、1万7600円となる。 同店は「今のところそれなりのストックがあります。スタート直後の感触としては、やはりCPUの数量がネックになっている感じですね」という。