【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第8ステージ】ログリッチがアンダルシアの激坂を制し区間2勝目!「最後にチャンスが来た」
ジェイコ・アルウラーのマウロ・シュミット(スイス)、dsmフィルメニッヒ・ポストNLのハイス・レイムライゼ(オランダ)、アスタナカザクスタンのアロルド・テハダ(コロンビア)がメイン集団から抜け出した。最初の1時間の平均時速は51kmだ。
さらにリドル・トレックのサム・オーメン(オランダ)、アルペシン・ドゥクーニンクのルーカ・ヴェルガリート(イタリア)、モビスターのオイエル・ラスカノ(スペイン)、アルケア・B&Bホテルズのマティス・ルベール(フランス)、コフィディスのヨン・イサギレ(スペイン)の5選手が追いついて、先頭は8人になった。84km地点でメイン集団との差は5分12秒だった。
メイン集団ではマイヨ・ロホを手にしているデカトロン・AG2Rラモンディアルに代わって、イスラエル・プレミアテックが主導権を握り、カテゴリー2級の峠でその差を3分20秒まで縮めた。先頭集団からはレイムライゼが脱落して7選手に。それまで力を合わせていた逃げグループではステージ勝利を目指したアタック合戦が見られるようになり、残り15kmでその差は1分35秒まで縮まった。
そしてフィニッシュまでの上り坂に突入する。距離4.8kmで勾配値7.1%、最大勾配は20%だ。上りを得意とするテハダとラスカノがふるい落としにチャレンジし、ヴェルガリートがこれになんとか食らいつく。最終的に逃げ続けたのはテハダで、単独となってフィニッシュを目指す。
メイン集団では、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエがペースを上げ、ログリッチが何度もアタックしてオコーナーをふるい落とした。モビスターのエンリク・マス(スペイン)だけが最後までログリッチに抵抗。ログリッチとマスは残り1kmを切ってから区間優勝を目指したテハダを逆転。最後はログリッチがステージ1着でフィニッシュし、それに加えてボーナスタイム10秒を獲得した。
「実のところ、今日は暑くてかなり苦しかった。でも最後にチャンスが来たので、それを狙った。とにかく狙った。今日はそれをものにするだけの脚力があったのでラッキーだった」とログリッチ。 「いずれにしてもオコーナーにギャップをつけたことは間違いなくよかった。でも明日はまたタイムを落とすかもしれない。ベストを尽くすようにしている。毎日過酷なレースに明け暮れていて、怪我で苦しい時期を過ごした後、身体にかかるこうした負担にどう応えていくかがある意味で楽しみだ。どうなるか見てみたいと自分自身でも思う」
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