【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第8ステージ】ログリッチがアンダルシアの激坂を制し区間2勝目!「最後にチャンスが来た」
オコーナーはティーレックス・クイックステップのミケル・ランダ(スペイン)、バーレーン・ヴィクトリアスのアントニオ・ティベーリ(イタリア)、リドル・トレックのマティアス・スケルモース(デンマーク)らにもついていくことができず、46秒遅れの区間17位でフィニッシュ。マイヨ・ロホは前日までの貯金で難なく守ったが、総合2位ログリッチとの差は3分49秒に縮まった。
オコーナーは「レース前半から本当に厳しかった。その後イスラエル・プレミアテックがメイン集団をペースアップしてくれたけど、さらに厳しい展開になった。最後の展開には少し意気消沈している」とコメント。
「チームはすべてをコントロールしていたが、プリモシュ(ログリッチ)、ジョアン・アルメイダらの有力選手たちがステージ序盤に先頭から脱落した。私は常に先頭を走っていた。今日の45秒のロスは想定よりも悪い結果だった。今日は間違いなくベストの日ではなかったけど、今後はいい日が来ることを願っている。明日はまったく違う戦いになると思う。最後のシエラネバダの上りを気にすることなく、いい日を過ごして、このマイヨ・ロホをキープできればと思う」
前日まで総合3位につけていたUAEエミレーツのジョアン・アルメイダ(ポルトガル)は4分53秒遅れの60位でゴール。総合成績で9分06秒遅れの26位に陥落した。
連覇を狙うヴィスマ・リースアバイクのセップ・クス(アメリカ)も総合成績で6分22秒遅れの14位と低迷する。チームメートのワウト・ファンアールト(ベルギー)は「前方のいい位置にいたが、コーナーでチェーンが外れ、走行中にチェーンを戻すことができなかったので、停止を余儀なくされた。たくさんの選手が脱落し始めた瞬間に集団の最後尾にいたため、状況が悪かった。結局、エネルギーを失いすぎてチームを助けることができなかったので、無駄な動きになってしまった」とコメント。
8月25日の第9ステージはモトリル~グラナダ間の178km。カテゴリー1級の山岳が3つあり、今大会のクイーンステージの一つである。オコーナーがマイヨ・ロホを守るのか? ログリッチがどこまでタイム差を詰めていくのか? マスやランダらの地元スペイン勢が攻撃に出るか? 第1週の締めくくりとなる重要な1日だ。 文・山口和幸
山口 和幸
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