「地元の人も楽しめるホテルに」 沖縄の高級ホテル「セブン バイ セブン 石垣」ディレクターが語る
WWD:強い“日本愛”を感じる。
デイビット:自分のキャリアの中でいろいろなブランドと仕事をしてきたが、日本に来ることが多かった。来るたびに感動の連続で、日本の方々の丁寧なサービス、日本文化のすばらしさをさまざまな場面で感じる。また、日本のファッションやインテリアはトレンドの最先端であり、大変参考にしている。あとは「ドン・キホーテ」が好きだからね(笑)。
WWD:自ら家具を搬入したり、位置を調整する姿も見られた。
デイビット:ビジョンを伝えて終わりにするのではなく、自分もチームの一員として動き、細かなところまでこだわることを忘れてはいけない。「セブン バイ セブン」のDNAを継承し続けられるのは私であり、チームワークを高めるためにも、こういった仕事は積極的にこなしていきたい。
WWD:レストラン「バティーダ(BATIDA)」やグローサリーショップの運営はどのように関わった?
デイビット:食を軸に音楽やアート、ホテル、サウナなどの多様なコンテンツをかけ合わせた空間をつくる会社フライデーズに運営を依頼し、友人の米沢弘志代表と一緒に作り上げた。期待値を超えるすてきなレストランになった。
WWD:お気に入りの場所は?
デイビット:バー「レッド(Red.)」だ。初めて、小川潤之霞ヶ関キャピタル取締役会長から「これまでに見たことがないバーを作って欲しい」と言われた場所であり、空間デザインからインテリア、ドリンクまで100%こだわった。宿泊者だけでなく、ビジターも気軽に楽しめる。
「セブン バイ セブン」の開発事業を加速 2~3年で7施設をオープン
WWD:KPIは?
デイビット:予約率や客数、利益も気にするべきだが、一番はカスタマーエクスペリエンス。どれだけのお客さまに感動体験を提供できているのか、満足してもらえるサービスや客室を用意できているかを重視している。また、このホテルをより良くしていくため、積極的に顧客からのフィードバックも集めるようにする。