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「復帰を決めた恩師からのLINE」引退も考えた樋口新葉が明かす…かつて“天才少女”と呼ばれた23歳のGPシリーズ初優勝「成長を感じました」

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今季の目標は全日本選手権

　一つの転機は、今年の1月の国民スポーツ大会だったという。総合4位だったが、 「来シーズンは、もしかしたらもっとよくなるんじゃないかなと思えた試合だった。試合後にモチベーションをあげていける感覚がとても久しぶりのことだったので、それが今シーズンにつながった」と振り返る。 　初のGP大会優勝は、来季のオリンピックへのモチベーションになったのか。会見でそう聞かれた樋口は、こう答えた。 「今回の試合がシーズン最後の試合だったら、また来シーズンのことも考え始めるかなと思うんですが、まだ初戦なので……」そしてこう言葉を続けた。 「全然今回の結果というか内容には満足できてなくて、次に向けてという試合になったと思うので、オリンピックに向けてというよりは今シーズン結果を残すことを今はまだ考えています」 　次はGPフランス大会で、ここでの結果でファイナル進出が決まる。そして12月には今季の目標として定めた全日本選手権が控えている。 「やっぱり優勝したいという気持ちがあるので……今の段階ではまだまだ遠いなと感じているんですけど、今までそこをとったことがないので、それが一つの目標になっています」 　新たなモチベーションを得た樋口の、今季の活躍が楽しみだ。

（「フィギュアスケート、氷上の華」田村明子 = 文）

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