阪神・森下 好球必打で中日・高橋宏攻略へ「初球からいけるときがあればいきたい」 逆転Vへ「全勝する気持ちで」
阪神の森下翔太外野手(24)が2日、高橋宏撃ちの突破口となることを誓った。今季の対戦は5月14日(豊橋)のみだが、4打数2安打の対戦打率・500と好相性。首位・広島とは5・5差。勝ち続けることでしか、逆転優勝への道は切り開けない状況になってきた。再び快音を鳴らし、6連戦初戦を白星で飾る。 再進撃の立役者となるため、森下が好相性を誇る高橋宏撃ちの先陣を切る。 「いいピッチャーと対戦するのは楽しみですし、自分も負けたくないなと思うので。自分がしっかり打てれば、それがチームの結果につながれば最高だと思います」 3日の相手先発は今季3度目の対戦となる高橋宏。森下は5月14日に豊橋で行われた試合に1番で出場し、初回から中前打を放つなど4打数2安打の打率・500。昨季も3打数1安打で通算打率・429と得意にしている。 直球の威力が衰えない投手とあって「(真っすぐは)強いし、ゾーン内で勝負してくるので。それが一番いいピッチャー」とたたえた。それゆえ追い込まれる前に勝負を決めたい。「初球からいけるときがあればいきたいですね」と積極的にバットを振っていく。 高橋宏はここまで11勝2敗、防御率0・98。150キロ後半の直球に、少し球速の落ちるスプリットを武器とし、奪三振数はリーグ3位の115。「(高橋宏は)結果も出ているので、自信も付いていると思う」と分析し、体は熱く、頭は冷静に勝負を挑む。 森下自身も濃いシーズンを過ごしてきた。ここまで打率・265。1日の巨人戦で連続試合安打が「9」で止まったが、8月20日のヤクルト戦から31日の巨人戦まで5度のマルチ安打を含む連続安打を放つなど状態は上向きだ。「勢いよく来ると思うので、なんとか自分がそのきっかけに、風穴をあけられるようにしたい」と突破口となって打ち崩す意気込みだ。 残り22試合と少なくなってきたが、そのうち13試合は甲子園開催。「やっぱりホームなので、終盤に何が起こるか分からないので。甲子園の力も借りて勝っていきたい」。満員の虎党から送られる大声援を力に変え、結果で応える。 「全勝するくらいの気持ちじゃないと、なかなか上も強くて勝っているので。追いつくにはそれ以上の力で残り1カ月頑張りたい」。勝負の9月はまだ始まったばかり。森下が主役となって勝利へ導く。