「遠慮しちゃったら、もうチャンスなんてない」ケガで引退、団体移籍→ベルトを巻いた女子レスラーの覚悟…翔月なつみは「全ベルトを獲りたい」
「これから誰がエースになるか分からない」
プロ野球選手の従兄弟からも刺激を受けている。2年連続で2桁勝利を挙げた、広島カープの床田寛樹だ。 「小さい頃から知っている親戚が、他のジャンルで結果を残しているというのは嬉しいですね。マリーゴールドが広島で大会をした時もLINEをくれました」 今の翔月には、頑張る理由がたくさんある。ベルト獲得は自信だけでなく「団体を引っ張っていこう」という責任感にもつながった。言葉も試合ぶりも、どんどん力強くなっていく。 「マリーゴールドはできたばかりの団体で、まだ序列やポジションが固定していないんです。これから誰がエースになるか分からないし、もしかしたらそれは1人じゃないのかもしれない。そう思ったら頑張るしかないですよね。夏にジュリアさんが抜けて(WWE移籍)、見ている人には“大丈夫なのか”と思われるかもしれない。そこで誰が団体を引っ張るか。“私しかいない”と思える選手がたくさんいたほうが面白い」 8月末から始まったシングルリーグ戦に合わせて髪を短く切ったのも決意の表れだ。 「長さ含めて、何か中途半端な気がしてたんです。それが試合結果の中途半端さにつながったら嫌だなって」
「全ベルトを獲りたいですね」
やっとプロレス界に戻ってきたのだ。遠慮などしていられない。スーパーフライ級王座のあるべき姿も考えた。初代王者として、ベルトに“色”をつけるのも大事な役目だ。 「軽量級ということでスピードのある展開が期待されると思います。私もそれは得意ですし。ただ同じ体格の相手とだからできる試合もあるはず。大きい相手には決まらない投げ技だったり“実はこういう技もできるんだよ”というところが見せられたら攻防のクオリティも上がると思います」 体が小さいからこそできることもある。マリーゴールドのタイトルは4つ。シングル最高峰の“真紅のベルト”ワールド王座、“純白のベルト”ユナイテッド・ナショナル(UN)王座、ツインスター(タッグ)王座、そしてスーパーフライ級王座だ。階級制のスーパーフライ級王座は、大型選手は保持できない。逆に言えば、翔月のような軽量級は全タイトルを狙うことができる。 「全ベルトを獲りたいですね。今それができるのは初代スーパーフライ級チャンピオンの私だけですし」 ここまでスーパーフライ級王座を3度防衛。11月14日の後楽園ホール大会では、青野未来が持つUN王座に挑戦する。全タイトル獲得という目標もあるが、挑戦する理由はそれだけではない。自分が“純白のベルト”を巻いたほうがマリーゴールドが面白くなると確信しているのだ。 「青野未来もマリーゴールドに来て自信をつけてるし、自己主張するようになったと思います。それは私と同じ。でもチャンピオンとしてはどうなのかなって。ベルトを獲りたいという気持ちは伝わってきたけど、獲ってからどうしたいのか。“純白のベルト”の意味や価値をどう思っているのかが見えないんです」
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