旧統一教会元幹部が告発本 差し止め要求応じず発売へ
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部が「懺悔録」として、教団側の高額献金集めや自民党との関係などについて告発する書籍が20日に発売される。教団は7月末、「内容は事実に反する」として出版元である光文社に差し止めを求める通知文を送付した。同社は取材に「要求には応えない」としている。 書籍は「旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録」(光文社新書)で、著者は元朝日新聞記者の樋田毅さん。大江さんが「人生をかけた懺悔」として教団側の内情を告発する内容となる見通し。文部科学省は昨年、高額献金問題などを理由に、教団の解散命令を請求しており、教団関係者は「裁判に影響しそうだ」と危機感を募らせる。 教団によると、大江さんから原稿が送付され内容を把握。大江さんは7月13日付で教団に退会届を提出した。教団は出版差し止め要求が受け入れられなければ仮処分申請も検討するとしている。